宿という枠を超えて、地域の発展や長寿企業になることを実現させるーー。草津温泉 奈良屋の専務取締役 小林氏が、草津の“今”を伝える老舗旅館の役割を語ります。
ゲスト
株式会社ニューコーポレーション・株式会社奈良屋 専務取締役
小林 恵生
1975年、静岡県生まれ。亜細亜大学卒業後、大手旅行会社に勤務。2003年、妻の実家の家業である旅館・リゾート業の継承のため草津町へ移住。株式会社ニューコーポレーション・株式会社奈良屋 専務取締役に就任し、海外からの観光誘客にも積極的に取り組む。
インタビュアー
株式会社 Loco Partners 代表取締役副社長
塩川 一樹
1979年生まれ、立命館大学経済学部卒。株式会社ジェイティービーを経て、株式会社リクルートへ中途入社。旅行事業部にて、首都圏・伊豆・信州エリア責任者を歴任し約2,000施設以上の担当を歴任。2012年7月より株式会社Loco Partners取締役に就任。
塩川:小林社長のご実家は旅館を経営されていると伺いました。そうした点を含め、「奈良屋」に入られることとなった経緯をお聞かせいただけますか?
小林:私の実家は伊豆・下田で「ふたみ屋」という旅館を経営しています。幼少期からの経験もあって、大学を卒業してから旅行会社に就職したのですね。そして、学生結婚をした妻も、偶然にも旅館「奈良屋」の娘さんだったのです。ただ、当時はまだ実家や奈良屋を継ぐという具体的な話があったわけではなく、まず旅行会社に勤めて将来的には香港かシンガポールに渡り、観光に限らず貿易や経済面で何か日本の役に立つ仕事をしたいと考えていました。
塩川:なぜ香港やシンガポールに行こうと思っていたのですか?
小林:日本と同じアジアの国なのに、ヨーロッパの影響を受けてオリエンタルな雰囲気を持っているという点に興味を持ったのです。どちらも金融の中心ですので、そこを拠点に世界の人々がさまざまな方面で活躍していました。私が学生の頃は、日本と香港・シンガポールの交流はまだ活発ではなかったのですが、将来的には必ず親密な関係性になると思っていたのです。先ほど申し上げたように、日本に近いアジアの国で、日本の役に立つ仕事をしたいというイメージも持っていました。
塩川:そうした考えを持ちながら、結果的に日本で奈良屋を継ぐことになったのですね。そこには、どのようなきっかけがあったのですか?
小林:妻の父、つまり当時の奈良屋の主人から「君たちが奈良屋を継がないか」と声をかけていただいたのです。その当時、私は大手旅行代理店に就職し海外旅行を担当していましたが、奈良屋を継ぐのであれば国内旅行の流通の仕組みを知って修行しなければと思い、国内旅行を扱っている鉄道会社の旅行部門に転職をしました。配属された横浜では修学旅行やお寺の檀家旅行、一般企業の社員旅行や官公庁の研修旅行などを3年間担当し、そののちに奈良屋を継ぎました。実家が宿屋であること、旅行代理店で海外旅行から国内旅行までを担当したこと、そのすべてが今の奈良屋の経営に活かされています。
塩川:大手旅行代理店を経て歴史と伝統ある老舗旅館を継ぐことになったとき、戸惑いやプレッシャーはなかったのでしょうか。
小林:偶然、私の実家も宿屋でしたので、学生時代には土日になると私も家業を手伝っていたのですね。皿洗いや布団敷きをやっていましたので、宿屋業を継ぐということに対してはまったく抵抗がありませんでした。宿屋業はいいものである、楽しい商売だという印象があったのです。また、実家が伊豆・下田で雪が降らない地域ですので、冬の草津の雪景色も新鮮でしたね。いまだに、草津の雪景色は大好きなもののひとつです。
株式会社ニューコーポレーション・株式会社奈良屋 専務取締役
小林 恵生
1975年、静岡県生まれ。亜細亜大学卒業後、大手旅行会社に勤務。2003年、妻の実家の家業である旅館・リゾート業の継承のため草津町へ移住。株式会社ニューコーポレーション・株式会社奈良屋 専務取締役に就任し、海外からの観光誘客にも積極的に取り組む。妻と1男4女の5人家族で、趣味はスキー、素潜り、釣り、家族旅行。
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