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新鮮な気持ちで、変化を楽しめる宿へ

塩川:日野社長は今後の展望をどのようにお考えでしょうか。

草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた

日野:改装については、離れは「こごみ」からはじまって「くぬぎ」も終わりましたので、今年は「わらび」「つくし」をやろうと思っています。こうやって少しずつ変えていくことで、お客さまには変化を楽しんでいただけます。スタンスは変えずに、この調子でお客さまに楽しいと感じていただけるようにしたいと考えています。規模を大きくしなくてもできる範囲でやっていきたいですね。

塩川:お客さまが楽しまれる、来て喜んでいただけることを積み重ねていかれるということですね。

日野:昨年、オンライン宿泊予約サイトで頂いた口コミはすべていいのですが、飽きられるのが一番怖いなと思います。料理は1ヶ月ごとに変えられますが、施設や設備の変更にはお金がかかります。しかし、ここが悪くなったということがあったらすぐに変えます。

塩川:「草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた」は、サービスの面でも高く評価されていますが、どのようなサービスを心がけているのでしょうか?

日野:例えば、「ここが暗いからスタンドライトが欲しい」や、「コンタクトの洗浄液が欲しい」「煙草が欲しい」など、お客さまからの様々な要望にはNoとは言わず、すべてお客さま本位でご用意をしています。料理でもそうですが、ネギがダメと言われたらすべて変えますし、生魚がだめなら焼魚に変更します。常にお客さま本位であることは昔から変わりません。とても嬉しいことに、ここ1,2年でリピーターさんが増えました。そうすると、リピーターさんはだんだんとわがままを言うようになるのですね。それを聞くのもいいなと思います。何度訪れていただいても、きちんとお客さまであるという部分には線を引いて、馴れ馴れしくはしません。いつも新鮮な気持ちで滞在を楽しんでいただきたいと考えています。

塩川:最後に、湯布院という場所に対する日野社長の思いをお聞かせください。

日野:うちに宿泊をしなくても、湯布院に来るすべてのお客さまに対して、ありがたいと思っています。国籍や出身地は関係なく、みんなで楽しさを分かち合っていきたいですね。特急 ゆふいんの森号(九州旅客鉄道)が駅についたときは、駅前のメイン通りが歩行者天国状態になるのですが、湯布院の町の人たちには、お客様をよけながら絶対に事故を起こさないように、クラクションは鳴らさないように、ということを言っています。湯布院の駅前はみんな友だちなのですね。それが旅館のスタッフだけではなく、例えばガソリンスタンドのスタッフであっても、湯布院の町でつながるわけです。そうした現地のつながりが、訪れてくれるお客さまの心に残るおもてなしになるのだと思いますね。湯布院に来るお客さまには、「湯布院はいい所だった、よかった」と思って帰っていただきたいです。

塩川:町に来るお客さまのことも考えて、湯布院の町全体を愛して皆さんとコミュニケーションとられているのですね。日野社長の温かな思いが「草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた」、ひいては湯布院が人気の温泉地である答えのような気がします。本日は貴重なお話をありがとうございました。

草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた

写真:中島 舞 / 文:宮本 とも子

草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた 社長 日野 信介

草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた 社長

日野 信介

昭和34年生まれ。21歳で結婚し、妻の実家である別府の旅館で働き始める。32歳で地元・湯布院に戻り林業へ転身し、そこで伐採した木材を使って「山荘 ゆむたの森」をオープン。その後、改築を進めて2012年に「草屋根の宿 龍のひげ」、2014年に「別邸 ゆむた」を完成。

Kusayanenoyado Ryunohige / Bettei Yumuta

Kusayanenoyado Ryunohige / Bettei Yumuta

大分県 > 湯布院

湯布院の森の中に隠れ家のように佇む「草屋根の宿 龍のひげ/別邸 ゆむた」。それぞれ趣の異なる10室の離れは、くつろぎの時を演出します。粋をつくした料理や、心あたたまるサービスで、訪れる多くの人から愛される宿です。