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「エグゼクティブハウス 禅」の支配人に受け継がれる思い

ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅

塩川:佐藤さんから支配人を受け継ぐにあたって、高畑さんはどのような思いでしょうか。

高畑:最初に私が支配人を引き継ぐという話を聞いたときは涙が出そうなほど不安で、何が起こっているのか分からず戸惑うしかありませんでした。入社してからずっとコンシェルジュひと筋だったので、「エグゼクティブハウス 禅」がどういうものか頭では理解していても、実際にお客さまがどう過ごされていて、自分はどういう接遇をすれば良いのかがまったくイメージができず、とにかく本当に不安でした。そんなとき佐藤から、「エグゼクティブハウス 禅がこれから海外のお客さまをより多く受け入れていくために、コンシェルジュの力が更に必要とされていて、そのためにあなたが適任だったのだ」と言われ、気持ちを切り替えることができました。また、つい先日、これも佐藤から、「莫妄想(まくもうそう)」という禅の言葉を教えてもらいました。

塩川:「莫妄想」とは、どんな意味なのですか?

高畑:「妄想することなかれ」つまり、過去にとらわれず未来に不安ばかりを抱いていないで、今、自分にできることを一生懸命やれば自ずと道は開けるという意味です。それを聞いたときは、目からウロコが落ちる思いで、とにかく頑張ろうという気持ちになりました。その話を聞いたあとに禅の教えを更に調べてみると、「歩歩是道場」という言葉を見つけました。「自分の志次第ですべての場所が自分を高める場所になる」という意味であると知り、まさに今の自分にふさわしい言葉だと感じたのです。

塩川:自分の心のあり方を教えられますね。高畑さんはこれまでのコンシェルジュというお仕事に代わり、「エグゼクティブハウス 禅」の支配人としてのフェーズでいよいよスタートされたわけですが、これまでのホテル以外のキャリアを通じて何を学び、何を活かしていかれるのか、お話をお聞かせいただけたらと思います。

高畑:私はもともと旅行の専門学校に通っていました。就職先は旅行とは関係のない会社だったのですが、やはり旅行に携わることをしたいと思うようになり、その後、単身オーストラリアに渡りました。そこで現地の旅行会社でツアーガイドとして働き、4年間を過ごしました。

塩川:その後、日本に帰国されてホテルニューオータニに入社されたのですね。

ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅

高畑:引き続きオーストラリアで働きたいとも思いましたが、色々と考え、日本に戻ることを選びました。帰国後に自分が日本で何をしようかと考えた結果、今まではオーストラリアで日本から来るお客さまを相手に仕事をしていたのですが、今度は海外から日本に来る方のお世話をしたいと思い仕事を探すことにしたのです。そんな折、ホテルニューオータニが「エグセクティブハウス 禅」や「ザ・メイン」(※)の改装を機に求人をしていましたので、それに応募しました。

塩川:コンシェルジュから支配人になられて、高畑さん自身の自分らしさをどうぶつけていくかといった心意気などがありましたらお聞かせください。

高畑:「エグゼクティブハウス 禅」の支配人になった直後に、スタッフがお客さまからもらったサンクスレターを読んだのですが、そこには「私は人と接する仕事をしているのですが、あなたの心のこもった接客を見て、自分の仕事の仕方を考えていきたいと思いました。」と書かれていました。「エグゼクティブハウス 禅」のお客さまは半分以上がリピーターですので、お客さまとより深い関係を築く機会は少なからずあるのですが、このサンクスレターをくださったお客さまのように、「エグゼクティブハウス 禅」ではお客さまの人生に貢献できる仕事ができるのだと胸を打たれました。これからは私もそういったことができるように、さらに海外からいらっしゃる方にも、また「エグゼクティブハウス 禅」に泊まりたいと思っていただけるような居心地の良い空間をつくっていきたいと思っています。

塩川:支配人から離れられる佐藤さんの思いも、お聞かせください。

佐藤:これまで「エグゼクティブハウス 禅」はブランディングを大切にしてきましたが、それはホテルがお客さまに押し付けるものではありません。まずはお越しいただくお客さま、滞在いただくお客さまが、ホテルに足を踏み入れたときよりも、お帰りになる方がほんの少しでも幸せな気持ちになっていただくことが、私どもの一番の役目だと思っています。ホテルを使われるお客さまは、その時々によってご用向きが違います。同じ方でも気分が違えば目的も違ったりすると思いますが、突き詰めれば、究極的には目の前のお客さまにいかに喜んでいただいて、幸せになっていただくかということに尽きます。今この瞬間をいかに大切にするかという一期一会の考え方は、すべての接客に携わる人にとっても大切な言葉であると思いますし、その積み重ねをすることで顧客が増え、お客さまの生き方に少しでも関わることができれば光栄なことだと思います。

※1964年開業の「ザ・メイン」は、「ザ・メイン」「ガーデンタワー」「エグゼクティブハウス 禅」と3つに分かれるホテルニューオータニ(東京)の宿泊エリアの1つ。最上階の回転展望ラウンジは当時、東京タワー等と並ぶ東京の名所で、2007年にリニューアルオープンを果たした。

ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅  2代目支配人 佐藤 智子

ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅

2代目支配人 佐藤 智子

2001年4月、株式会社 ニュー・オータニ入社。同年8月よりフロントオフィス課に勤務。2007年「エグゼクティブハウス 禅」の立ち上げに参画した後、宿泊営業部 法人マーケット担当を経て、2013年「エグゼクティブハウス 禅」2代目支配人に就任。2017年5月よりマネージメントサービス課にて、ホテルのブランディングを担当。

ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅  3代目支配人 高畑 真紀

ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅

3代目支配人 高畑 真紀

オーストラリアで4年間に亘り、旅行会社の現地係員を務めたのち、日本に帰国。株式会社 ニュー・オータニ入社後は10年間コンシェルジュ経験を積み、2017年に「エグゼクティブハウス 禅」3代目支配人に就任。

Hotel New Otani Executive House Zen

Hotel New Otani Executive House Zen

東京都 > 六本木・麻布・赤坂・青山

2007年に誕生した、エグゼクティブハウス 禅。都心ながら豊かな自然に囲まれたこの場所で愉しめるのは、「新しいラグジュアリーホテル」の体験です。侘び・寂び、墨や和紙、和色を用いたインテリアが、開放感と安らぎを同時に演出します。