90余年の歴史を持つ湯宿、「名泉鍵湯 奥津荘」。この宿が持つ魅力や、人材に対する想いを語っていただきました。
ゲスト
有限会社奥津荘 代表取締役
鈴木 治彦
1978年、岡山県出身。料理の専門学校を卒業後、旅館業以外の様々な職種を経験。地元・奥津温泉に戻り、2013年に「名泉鍵湯 奥津荘」の4代目社長に就任。
インタビュアー
株式会社 Loco Partners 代表取締役副社長
塩川 一樹
1979年生まれ、立命館大学経済学部卒。株式会社ジェイティービーを経て、株式会社リクルートへ中途入社。旅行事業部にて、首都圏・伊豆・信州エリア責任者を歴任し約2,000施設以上を担当。2012年7月より株式会社Loco Partners取締役に就任。
塩川:幼少期から青年期に至るまで、鈴木さんは家業についてどのような思いを持っていらっしゃったのでしょうか。
鈴木:幼少期、従業員や地域のみなさんからは、わたしが長男というだけで「あなたは跡取りだ」と接してこられたので、無意識に旅館を継がなければいけないという気持ちがありました。自分には「職業の選択がない」ということに対して、葛藤した時期はありましたね。
塩川:旅館を継ぐかもしれないということを頭の片隅に置きながら成長されて、しかし高校を卒業されてからは地元を離れていらっしゃいますね。
鈴木:料理の専門学校に進学するために福岡に行きまして、卒業後はイタリアンレストランで働いていたのですが、退職して東京に引っ越しました。東京では3年間過ごしたのですが、最初はアルバイトを転々とし、1年ほどしてスポーツ用品を扱う会社に就職したのです。そこで新店舗の立ち上げスタッフとして2年ほどを過ごしていたのですが、父親が癌になりまして、地元に近い鳥取の店舗への異動を願い出ることにしました。
塩川:お父さまのご病気がきっかけで、地元に戻ることになったのですね。
鈴木:はい。それまで自分はまったく仕事ができずにいましたので、異動の機会をクラス替えや転校だと考えて、「できる社員」になろうと思ったのです。ちょうどそのとき、チェーン全店対抗のランニングシューズの販売競争があったのですね。これはチャンスだと思いまして、全国1位を狙うことにしたのです。パートやアルバイトのスタッフは、「自分たちの店は田舎だし、都会のお店に勝てるわけがない」とやる気がなかったのですが、ここはライバル(競合他社)がないエリアだからやれば勝てると鼓舞しました。
塩川:その販売競争では見事1位を勝ち取ることができたのですか。
鈴木:はい。それを機に、やればできるのだという意識がスタッフの間に芽生えていったのです。それ以降、自分が在籍した2年間、プライベートブランド商品の販売競争では、日本一の販売員を鳥取店から輩出しました。
塩川:スタッフのやる気を引き出すために、どのような工夫をされたのですか?
鈴木:例えば自分たちが売っている商品を職人さんがどういう思いでつくっているのか、実際に工場に見学に行ったことがあります。熟練の職人さんたちがちゃんとつくっておられる現場を見て、パートスタッフが「自分たちがその思いを伝えてしっかり売らなければ」という気持ちになって、モチベーションになるわけです。自分が異動してきてから2年後、年商は異動当時の2倍近くにまで成長しました。
有限会社奥津荘 代表取締役
鈴木 治彦
1978年、岡山県出身。料理の専門学校を卒業後、旅館業以外の様々な職種を経験。地元・奥津温泉に戻り、2013年に「名泉鍵湯 奥津荘」の4代目社長に就任。
岡山県 > 津山・美作三湯・蒜山
「鍵湯」と呼ばれる源泉かけ流しが自慢の極上の湯宿、名泉鍵湯 奥津荘。和風でありつつどこか現代的な、伝統あるこの宿で、歴史を肌で味わう旅はいかがですか。
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