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土地に根ざした体験価値をつくること、そして第六感で再訪したくなるホテルをつくること――。嵐山と沖縄に「翠 SUI」ブランドを作り上げてきた総支配人、河本氏がその秘訣を語ります。

ゲスト

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都  総支配人 河本 浩

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都 総支配人

河本 浩

1970年生まれ。1997年渡米。米国の大学で観光業、ホスピタリティ経営学を学びながら、ホテルオペレーションに従事。2003年に帰国後、内外資のホテルで研鑽を積む。ウェスティンホテル仙台、東京マリオットホテルの総支配人を経て、2015年より翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル 京都の総支配人を務める(2019年2月28日時点)。

インタビュアー

株式会社 Loco Partners 取締役 塩川 一樹

株式会社 Loco Partners 取締役

塩川 一樹

1979年生まれ、立命館大学経済学部卒。株式会社ジェイティービーを経て、株式会社リクルートへ中途入社。旅行事業部にて、首都圏・伊豆・信州エリア責任者を歴任し約2,000施設以上を担当。2012年7月より株式会社Loco Partners取締役に就任。

第1章 ホテルの「理論」を学んだアメリカ留学

ザ・ゲートホテル

塩川:まず、河本さんのこれまでの歩みから伺いたいと思います。ホテルとの出会いのきっかけは、どこにあったのでしょう。

河本:東京で生まれ育って、高校まではサッカー、大学からアメリカンフットボールをしていました。ここからホテルにつながるのですが、学生時代に行ったハワイで、格好いいホテルや黒いスーツを着こなしたスタッフに出会って、シンプルに「かっこいいな」と感じたことがホテルとの出会いでしょうか。

塩川:そんな学生生活を終えて、次のキャリアはどのように選ばれたのですか。

河本:卒業後、最初はメーカーに就職して、セールス・企画を担当する営業マンになりました。そこで3年半ほど働いている間にアメリカでマネジメントの勉強をしたいと考えて退職し、1年間は自分でも「よく働いたな」と振り返るほど様々なアルバイトを昼夜行なってお金を貯め、留学することを決めました。学生のころ感じたホテルへの憧れと、ホテルなら英語が必要、英語ならアメリカだろう、という感覚がアメリカ留学の理由でした。社会に出て、「学び」が仕事に活きてくることをより鮮明に感じるようになり、その「学び」がその先の自身のキャリアやステップアップにも繋がるのであれば何よりだな、と。

塩川:ホスピタリティが学べる学校に留学されたと伺っていますが、特に深く学んだことやご自身の価値観が変わるようなエピソードはありましたか。

ザ・ゲートホテル

河本:アメリカという文化に触れて、自身のスキルを磨くことで、生きる選択肢が拡がることを肌で感じ、そして自分の強みだと感じていた「人間関係の構築」や「コミュニケーション」について、異文化・異言語でのコミュニケーションがいかに難しいかも実感しました。少しニュアンスが違うだけで、伝わりはしてもそこから先、人を動かす中心部分に浸み込んでいかない、押すべきボタンが違う、というようなことですね。

塩川:異文化の中で、どうコミュニケーションをとるかというハードルを越える留学期間だったということですね。ホテルに関する学びはいかがでしたか。

河本:P/L(損益計算書)やレベニューマネジメント、コストオブセールス、ブランディングなどの基本はもちろん体系的に学びました。その他に、レストランサービスやチェックイン・チェックアウトなど、様々なホスピタリティにおけるゲストとのタッチポイントについての授業もあり、論理的にもメンタル的にも深い学びが出来ました。

塩川:この領域における基本を体系立てて学ばれたのですね。学校を卒業して、実際にホテルの仕事に就かれてからの体験はいかがでしたか。

河本:実はアメリカでの就職活動ではなかなか就職先が決まらず、実際に経験したのは小さなカンファレンスホテルでした。私としては、そのホテルで全体の流れや実経営を学びたいと思っていましたから、「とにかく色々な分野・レベルに挑戦させてほしい」と、目を輝かせてずっと言っていたと思います。

塩川:アカデミックに学んだことがあるからこそ、現場で全てを体験したいというハングリー精神があったのですか。

河本:そうですね。仕事のあとで教科書を振り返ったりしながら、実務と知識が結びつくことで、より自分の中で明確に体系立ててホテルマネジメントを捉えることが可能になりました。

塩川:学びと実践、さらに河本さんの得意なコミュニケーションもご自身のストロングポイントになったのではないでしょうか。

河本:コミュニケーションに関しては、異文化・異言語の中でも、お客さまが予約時に「河本が持つテーブルに」と指名やリピートをしてくださったことがあり、当時はとても嬉しかったことを覚えています。

塩川:辛い期間を乗り越えてお客さんを掴んだ、成功体験の瞬間ですね。そのころ河本さんは30代ですが、日本には帰国されないつもりだったのですか。

河本:将来も、いられる限りはアメリカにいたいと考えていました。とにかく「ここでトップになる」という気持ちで。ただ、9.11(アメリカ同時多発テロ事件)によって、ホテルスポンサー側とのビザの関係もあり帰国せざるを得なくなってしまったのです。

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都  総支配人 河本 浩

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都 総支配人

河本 浩

1970年生まれ。1997年渡米。米国の大学で観光業、ホスピタリティ経営学を学びながら、ホテルオペレーションに従事。2003年に帰国後、内外資のホテルで研鑽を積む。ウェスティンホテル仙台、東京マリオットホテルの総支配人を経て、2015年より翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル 京都の総支配人を務める(2019年2月28日時点)。

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都

翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都

京都府 > 嵯峨野・嵐山・高雄

清らかな保津川の流れと悠久の稜線が織りなす、自然美を望む「別邸」。

イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古

イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古

沖縄県 > 離島

海や緑の豊かな自然に囲まれた伊良部島でも随一の「ラグジュアリーホテル」。