Welcome to Relux

南きりしま温泉に位置する究極のリゾート、TENKU。唯一無二の空間と体験を作り上げる主人・田島氏に、その見どころや食、実現したい滞在のあり方、TENKUの哲学について伺いました。

ゲスト

雅叙苑観光有限会社 社長 田島 健夫

雅叙苑観光有限会社 社長

田島 健夫

1945年、鹿児島県 妙見温泉の湯治旅館に誕生。東洋大学卒業後、銀行員を経て70年に「忘れの里 雅叙苑」を創業。94年より霧島連峰を見渡す竹山を開墾し、04年にリゾート「天空の森」をオープン。「リゾートとは人間性回復産業である」を信条とし、常識では考えつかないラグジュアリー体験を追求している。

インタビュアー

株式会社 Loco Partners 取締役 塩川 一樹

株式会社 Loco Partners 取締役

塩川 一樹

1979年生まれ、立命館大学経済学部卒。株式会社ジェイティービーを経て、株式会社リクルートへ中途入社。旅行事業部にて、首都圏・伊豆・信州エリア責任者を歴任し約2,000施設以上を担当。2012年7月より株式会社Loco Partners取締役に就任。

第1章 「ないものはない」場所で、ゼロに還る

TENKU|天空の森

塩川:まず、TENKUの見どころを教えていただければと思います。

田島:「ないものはない」です。

塩川:ないものはない。一言とは素晴らしいですね。

田島:つまり、何でもあるということですね。ないものはない、何でもありますと。心が変われば、見方が変われば、全て変わりますよね。

塩川:あえて「見どころ」と伝えずに、滞在をとおしてお客様の心が変わってくるときに、お客さまご自身に理解していただければよい、と。

田島:僕がTENKUでやっていることは、人間をヒトにすることですから。ここに来て純白のキャンバスの前に立って、デッサンをもう一度はじめる。過去は全て御破算にして。そろばんで「ご破算を願いまして」と言って、そこから新しいことが始まるみたいに。宇宙の「宇」は高位、「宙」は時間軸を表します。そういう世界にいるわけだから、ひょっとしたらビッグバンの速度かもしれない。アフリカから旅立った時に、そこから色々なドラマがあるかもしれませんね。そういう内面の話なので、「ないものはない」。例えば、食う・寝るといった人間の本能や欲望が、もう少しピュアな欲望に変わるということです。

塩川:私自身がTENKUに滞在させていただく中で、コンシェルジュの方に川遊びや森の散策、バーベキューなどもご案内いただいて。これまではお部屋に泊まる、滞在することをメインにした宿泊が多かったのですが、森での遊び方を教えてもらい、ピュアな童心に帰る体験をしたように感じます。

TENKU|天空の森

田島:それは、実は少し違うかもしれません。「森で遊ぶ」ではなく「森に遊ぶ」なのです。川遊びも、元来は生きるために魚を捕る行為です。そうした「生きるためのもの」が、遊びになっているのですね。「森で遊ぶ」となると、木を伐るなどということになりますけれど、「森に遊ぶ」ということは、五感で遊んだり戯れたり弓を飛ばしたりすることですから、結果的には万葉の歌が書けるほどピュアになるものですよ。人は森から生まれたとか、森に還るとかいった話があるくらいですからね。

塩川:「森で」ではなく「森に」という意味合いなのですね。もうひとつ、丘の上までお邪魔してブランコを漕いだり景色を見たりして時間と空間を楽しんだのですが、あのシンボリックな木やブランコ、テーブルは、田島さんにとってどんな場所でしょうか。

田島:大空と大宇宙と大地がつながる場所ですね。大空の入口、大宇宙の入口というか、そこからであればどこまでも飛べるというような。ではなぜ高いところにのぼるか、高いところから見るかというと、昔の人からすれば敵が攻めてこないからです。「今日の一日を見る」という自分自身が生きていくための何かを、安全だと感じる。お城は高いところにあったりしますしね。馬鹿と煙は高いところにのぼるとも言いますよね。

塩川:私はまんまとのぼってしまいました。

田島:僕ものぼりましたよ。あの丘にのぼると、天下を取ったような、実に爽快で痛快な気分になります。視線が足元に行かないからですね。はるか彼方を見ます。あの丘にのぼると、夕日を見る時の気持ちも変わるし、風の動きで香りも変わる。夜なら流れ星や人工衛星まで見えますからね。

塩川:私も昨日、流れ星を見ました。やはり見上げることが多い時間でした。

田島:希望とか夢とか未来とか過去が見えるのかもしれないですね。

TENKU|天空の森
雅叙苑観光有限会社 社長 田島 健夫

雅叙苑観光有限会社 社長

田島 健夫

1945年、鹿児島県 妙見温泉の湯治旅館に誕生。東洋大学卒業後、銀行員を経て70年に「忘れの里 雅叙苑」を創業。94年より霧島連峰を見渡す竹山を開墾し、04年にリゾート「天空の森」をオープン。「リゾートとは人間性回復産業である」を信条とし、常識では考えつかないラグジュアリー体験を追求している。

TENKU-TENKU NO MORI

TENKU-TENKU NO MORI

鹿児島県 > 霧島

自分自身を取り戻し、人間性を回復するために――。半世紀の時を経て生み出され、今なお旅の本質を追求する未完のリゾート。