玉仙閣

長門市にはその昔、絶世の美女「楊貴妃」が難を逃れて小舟に乗り、この地に漂着したという伝説があります。 境内には「楊貴妃の墓」と伝えられる五輪塔（県指定文化財）と、その菩提を弔うために安置された本尊である二尊仏「阿弥陀如来立像・釈迦如来立像」（国指定重要文化財）がお祀りされています。 この楊貴妃の里は、当館から車で３０分のところにあります。 その楊貴妃漂着伝説に着想を得て、「楊貴妃」が入っていたお風呂を再現しました。特徴のある湯船は、楊貴妃が好きだった海棠の花びらを模しており、深さは１２０センチあります。立ったまま入れる珍しいお風呂です。 お風呂のあるエリアは、さながら中国の華清池をイメージしており、楊貴妃を描いた大屏風や絵画、中国風の佇まいを表現しています。他にも館内には調度品や書も展示しております。 施設内は、２０２０年より随時改修を行なっており、ロビー・売店・フロントは一体的で開放感のある空間に変わりました。壁面には一直線の本棚スペースを造作して文庫本を配置しています。窓からの自然光で、ソファに腰掛けて文庫本を読む、カフェを利用するなど自由に寛げる空間です。 ２０１９年にリノベーションした客室「テラス」は自生する樹木を愛でながら専用テラスを設けた洗練されたデザインと山口県木材の「椎の木」をフローリングにした居心地良いお部屋です。 ２０２４年２月には、メインダイニングである「大広間（宴会場）」を改装して、庭を併設する新しい食事会場に生まれ変わりました。TVチャンピオンを始めとしてメディアにも多数取り上げられた”坂本造園”さんに作庭して頂きました。１本の大きな紅葉を中心に季節の樹木や草花を植栽して、自然観を意識した作庭の美を表現しております。夜間景観も楽しむことができます。 ２０２４年８月新客室4室完成しました。