高志の宿 高島屋

江戸時代から270余年もの間、岩室温泉に佇み、 四季折々の季節を見守り続けてきた日本旅館。 国登録有形文化財に指定された庄屋屋敷を活かしたロビーは、 江戸時代からの歳月を経て、今なお時を刻み続けている。 湯上り肌がつややかになると古くから親しまれてきた岩室温泉。 2013年には、開湯300年を迎えた歴史ある名湯だ。 身体がよく温まり湯冷めしにくい岩室温泉だが、 もう一つの特長として温泉の色が黒い【黒湯（くろゆ）】であることもあげられる。 細やかで黒い微粒子が湯口や湯船に付着するため足裏などが黒くなることもあるが、 旅の思い出として人気を集めている。 数々の著名人が休息の場として訪れた母屋。 全18室の客室は、それぞれに趣き異なり、 木造りの美と粋は古き良き和情緒が溢れている。 花鳥風月を慈しむ心と繊細な技で、 上品に仕立てられた高島屋の伝統の日本料理。 「泊まれる料亭」ならではの、 手間を惜しまないおもてなしの心が溢れている。 真っ直ぐに伸び、四季折々に表情を変える竹林の庭園。 江戸時代から訪れた旅人の心を癒してきた岩室温泉。 非日常の和の空間と、心尽くしのおもてなし。 そして、静かで落ちついた、そしてどこか懐かしい空気。 醸し出すそのゆとりの風格は、本物の日本旅館ならでは、 なのかもしれない。