強羅環翠楼

「思ひでのふかき山々さびしげにそばだつ見えて秋ぞくれゆく」 昭和30年、天皇皇后両陛下はここ強羅環翠楼にて時間を過ごし、 この歌を詠まれました。 強羅環翠楼は、旧三菱財閥岩崎家の別荘を譲り受け、 昭和24年に誕生いたしました。 以来半世紀あまり守り続けてきた歴史と伝統が息づいています。 一万坪もの広大で野趣あふれる庭園「華清園」。 春の新緑、満開のつつじ、真っ赤に燃える紅葉— そして、冬になると銀白の化粧をまとい、 旅人たちを楽しませてくれます。 それぞれの四季を楽しむように造られた14室の個性豊かな客室。 長い縁側や掘りごたつ、庭に面したガラス窓など、 昔ながらの日本家屋の風情がそこかしこに― 露天風呂のすぐ横の源泉から湧き出す温泉。 庭園を眺める風流な露天風呂や、本館浴室にて 掛け流しの贅沢な湯浴みを堪能することができます。 お楽しみの夕食は、網元創業の宿らしく、 鮮度の品質にこだわり丁寧に仕立てられた懐石料理。 一品ずつ配膳される細やかな心配りは、 半世紀もの間守り続けてきたからこそ成せるおもてなし。 伝統と格式を重んじた景観とその趣を壊さぬよう守られた施設。 忘れがちな“日本らしさ”を再確認するとっておきの場所— 今もゆっくりとした時間が流れるここ強羅環翠楼で特別な時間を。