江戸時代からの歴史を持つ「会津東山温泉 向瀧」は、国の文化財に登録されているレトロな老舗旅館。ここで出会う建築、食事、温泉、景色には、古き良き魅力がたっぷりと詰まっています。伝統文化や自然、受け継がれるおもてなしに心和む滞在をしてみませんか。
古き良き雰囲気が漂う和空間
長い歴史を持つ宿の中でも、「会津東山温泉 向瀧」は大きなリノベーションなどの手も加えられていない数少ない宿。四季折々の風景がそのまま空間の一部になったような回廊や、職人の遊び心が詰まった階段や飾り窓、会津桐材を使った格天井の格式ある大広間など、こだわりは随所に散りばめられ、館内にはタイムスリップしたかのような感覚に陥る不思議な空気が漂います。伝統や文化、歴史を感じる、”旅館に泊まる”以上の体験が待っています。
”文化財に泊まる”特別なお部屋時間
はなれの間
客室は、欄間や障子から差し込むほのかな光や、水や風の音色が心地よい和の空間。優しい明るさで心も体も休まるようにと、職人の思いの込もった設計です。24の客室はすべて間取りが異なり、それぞれの部屋に合わせた細工が施されています。1室限定の特別感あふれるお部屋、自然豊かな中庭を望むお部屋、源泉かけ流し風呂付きのお部屋など様々。お気に入りの一室で、歴史的な日本建築の芸術を快適に愉しめます。木、紙、土、畳、どこか懐かしい和のあたたかさを感じるお部屋で、ゆったりとおくつろぎください。いつものように過ごすお部屋時間も、”国の文化財に泊まる”という特別な時間に変わります。
源泉かけ流し100%、体の芯からぽかぽかに
お風呂は「きつね湯」「さるの湯」「貸切風呂」の3種類。当初からの伝統を受け継いだ、”源泉かけ流し100%”の温泉です。自然湧出の自家源泉を加温、加水、循環をせずに浴槽に張る”完全放流式”は、源泉をそのまま堪能できるこだわりのお風呂です。
きつね湯
きつね湯は、工夫された配管によって44~45度に保たれた熱めのお湯が特徴。最初はちょっと熱いですが、温泉成分がだんだんと身体に浸透していき、肌はすべすべに、湯冷めしにくいようぽかぽかに温めてくれます。また、洗い場がない湯治場風の造りや、大理石や白御影石を用いた歴史的な石の加工など、昔ながらの空間もここならでは。温泉成分が固まってできる、お湯の出口についた湯の華も本格的な温泉気分を高めてくれます。
さるの湯
さるの湯は、大きな窓から見える緑や澄んだ空気が心地よい内湯です。桜や雪景色など、四季折々の風景を愉しめます。滝の音や爽やかな風を感じる、自然に溶け込んだようなひとときが、忙しい毎日の疲れも癒やしてくれることでしょう。また、「蔦の湯」「瓢の湯」「鈴の湯」の3つの貸切風呂が無料・予約無しで利用できるため、家族旅行でも周りに気を使わずに一緒に温泉を満喫できます。みんなで温泉を愉しめば、忘れられない旅の思い出がまた一つ増えそうですね。
一面に咲き誇る冬の絶景「雪見ろうそく」
温泉に身も心も温まり、客室へ向かう回廊からは「雪見ろうそく」の幻想的な光景が広がります。「雪見ろうそく」は雪が十分にある時期のみ見られる、向瀧の冬の風物詩。日没時間に合わせ、竹筒に覆われた約100本ものろうそくが真っ白の雪を照らし、花のように美しい灯りが一面に咲き誇ります。美しい自然、歴史を感じる木造建築、ろうそくの優しい灯りが調和する絶景は、宿泊した方だけが見られる特権。感動的な光景に、時間を忘れて見入ってしまいそうです。
※点灯時間や時期などの詳細は公式HPをご確認ください。
季節感を愉しめるのは冬だけでありません。春は桜、初夏はホタル、秋の紅葉、冬は雪見ろうそくとそれぞれに風物詩が確立され、年間を通して宿の中にいながら四季折々の風情を感じられます。春夏秋と、時期によって表情の異なる中庭を散策したり、冬にはお部屋のこたつで温まりながらしんしんと降る雪を眺めたり、その季節ならではの贅沢な時間が流れます。
会津の味覚をお部屋食でゆっくりと
食事のベースは”地産地消”。地元食材をふんだんに使った会津の郷土料理など、山国ならではの恵みを堪能できます。春には雪解け水で新芽が育ち、新鮮な夏野菜の季節を経て、実りの秋が訪れると、また雪が降り、熱々のお料理が美味しい季節に。春夏秋冬で移り変わる献立は、まさに自然豊かな会津の味覚が満載です。化学調味料や人工保存料も一切使わない、身体に優しい手作りの味をじっくり堪能しましょう。食事は、朝夕食ともにお部屋でいただけます。大切な人と思い出話に花を咲かせて、プライベート空間ならではの食事の時間をまるごと旅の思い出に刻みましょう。
鯉の甘煮
会津の郷土料理を代表するのは伝統の”鯉料理”。鯉はその栄養価の高さからかつては薬効魚と呼ばれ、タンパク源として会津藩に重宝されてきました。また、アミノ酸などの栄養素も豊富に含まれることから、健康や美容への高い効果も期待されています。そんな”鯉料理”の中でも、砂糖をたっぷりと使った当時の贅沢料理「鯉の甘煮」は向瀧の献立には欠かせない伝承の逸品。美味しく提供するために、今もなお研究が続けられています。美味しくて元気になる、ここでしか味わえない郷土料理に心も身体も満たされましょう。古くからの伝統に思いを馳せて、会津の食文化を心ゆくまでご堪能ください。
料理を引き立てる「美酒佳肴」
伝統のお料理を更に引き立ててくれるのが、向瀧のスタッフが丹精込めて仕込んだ純米酒「美酒佳肴」。会津の郷土料理との相性が抜群です。「美酒佳肴」にはそれぞれ味の特徴を持つ4種類があり、中でも「大古酒」は原酒を5年間熟成させ、加水処理をしないプレミアムな一本。まろやかな口当たりと厚みのある旨味が日本酒ツウに人気です。三種飲み比べセットの用意もあるため、少しずつ味わってみるのもおすすめ。お好みの一杯で、食事も会話もより一層楽しんでみてはいかがでしょうか。
思い出に残る特別なひととき
文化財の木造建築、会津の郷土料理、源泉掛け流しの温泉、そして訪れる人々のために受け継がれるおもてなし。その全てには、”お客さまの思い出を磨き続けたい”という「向瀧」の想いが反映されています。歴史や伝統、会津の魅力が詰まった古き良きおもてなしに癒やされる、タイムスリップしたかのような宿泊体験をしてみませんか。
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