最終更新日時2024/10/14

石川県金沢市は日本海側に面する石川県の県庁所在地であり、江戸時代「加賀百万石」とも言われた加賀藩があった地域です。人口も多かったため、大きな都市として栄えてきました。金沢市には加賀藩が奨励した産業や城下町としての文化が今でも根付いています。今回はそんな金沢の定番スポットから体験型の観光まで、幅広くご紹介します。

金沢の定番観光スポット6選

1.金沢駅(鼓門・もてなしドーム)

金沢駅 鼓門出典:PIXTA

北陸新幹線が開通したことで開通前よりもアクセスが良くなった金沢駅。新幹線の発車メロディーは金沢市出身の音楽家が作曲したもので、優雅できらびやかな印象を受けます。在来線では伝統工芸品である琴のメロディが流れます。駅から外へ出ると鼓のような形をした門と大きなドームが目を引きます。鼓門は米松で作られており、伝統芸能の能楽で使われる鼓を二つ並べたような形をしています。もてなしドームはアルミニウム合金のトラス構造で天井はガラス張りになっており、雨に濡れずに駅から出られます。また、夜にはライトアップされており米松の温もりある色と美しい曲線が印象的です。

名称 金沢駅(鼓門・もてなしドーム)
所在地 石川県金沢市木ノ新保町1-1
サイト https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10050.html

2.兼六園

兼六園出典:PIXTA

水戸の偕楽園、岡山の後楽園とならぶ日本三名園の一つである「兼六園」は、加賀歴代藩主により長い歳月をかけて作られてきました。兼六園という名前の由来は、優れた景観を表す「六勝」をすべて兼ね備えていることから。兼六園は金沢市の中心部に位置し、四季折々楽しめる公園として国内のみならず世界中の方々が訪れています。兼六園の中には時雨亭という茶室があり、和菓子付きの煎茶を頂くことができます。

兼六園出典:PIXTA

秋には紅葉、そして初冬には季節限定の名物、雪吊りが見られます。冬は雪の積もる真っ白な庭園など、その季節ごとに見どころがあるのが兼六園の特徴。一度訪れたことがあるという方も、ぜひ再び訪れて、その違いを楽しまれると良いのではないでしょうか。10万㎡を超えるという広大な園内には池や滝、曲水もあり、日本という緑豊かな土地を凝縮させた庭園ともいえます。ぜひ時間をかけてゆっくりと散策をしてみてください。

名称 兼六園
所在地 石川県金沢市兼六町1
参考価格 大人(18歳以上)320円 小人(6歳~18歳未満)100円
営業時間 3月1日~10月15日 7:00~18:00(退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00 (退園時間)
※営業時間は変更になる場合がございます。
定休日 年中無休(時雨亭除く)
アクセス 金沢駅から兼六園までバス
金沢駅からタクシーで約10分
サイト http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/

3.時雨亭

時雨亭出典:PIXTA

兼六園の中にある茶室で、人気の観光スポット「時雨亭」。無料で見学することもできますが、建物の中からゆっくりとお茶を頂きながら優雅なひとときを過ごすのも良いでしょう。生和菓子は時雨亭オリジナルのもので、季節によって異なります。

出典:PIXTA

シンプルながら品のある数寄屋造りの茶室でお抹茶をいただくと、のんびりとした気持ちになることでしょう。お手前をいただいたら、床の間にある掛け軸もじっくり眺めてみましょう。こちらも季節ごとに変わるそうです。縁側や各部屋から長谷池や庭園を見渡すことができるので、静寂な空間に癒されてみてはいかがでしょうか。

名称 時雨亭
参考価格 煎茶310円(和菓子付き)、抹茶730円(オリジナル生和菓子付き)
営業時間 9:00~16:30 (最終入亭16:00)
※営業時間は変更になる場合がございます。
定休日 休亭日:年末年始 (12月29日から1月3日)
サイト http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/sigure.html

4.金沢城公園

金沢城公園出典:PIXTA

金沢城は1583年、前田利家が金沢城に入った直後から作られた城で、兼六園や尾山神社と隣接しています。1602年に落雷で天守閣が焼失した後、天守閣は再建されずにいました。見どころは1788年に再建された石川門のほか、近年復元された橋爪門、河北門、玉泉院丸庭園。古文書や絵図を参考に史実に復元されました。また、城の石垣も見どころの一つです。出入り口や庭園など場所に合わせてデザインを変えたり、繰り返し修復されたりしたことで様々な石垣が見られるため、「石垣の博物館」とも呼ばれています。

金沢城公園出典:PIXTA

金沢城公園でぜひ見ていただきたい場所として、「玉泉院丸庭園」も挙げられます。三代藩主である前田利常に着手され、以後数代に渡り作り上げられた、見事な日本庭園です。主に客人をもてなすことに活用された「兼六園」とは違い、こちらは藩主自身が楽しむ庭として作られたもの。加賀藩代々の藩主たちが愛でてきた庭園を、あなたも眺めてみてはいかがでしょうか。

名称 金沢城公園
住所 金沢市丸の内1番1号
営業時間 3月1日~10月15日 7:00~18:00(退園時間)
10月16日~2月末日 8:00~17:00 (退園時間)
※営業時間は変更になる場合がございます。
アクセス 金沢駅からバス 兼六園下下車 金沢城公園(石川門口)・兼六園(桂坂口)
金沢駅からバス 広坂下車 金沢城公園(玉泉院丸口)・兼六園(真弓坂口)
金沢駅からバス 出羽町下車 兼六園(小立野口)
金沢駅からタクシー 約10分
サイト http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/index.html

5.尾山神社

尾山神社出典:PIXTA

加賀藩祖前田利家公と正室お松の方を祀った「尾山神社」。鳥居をくぐってすぐ見える神門は、和漢洋の三洋式を併せた金沢市のシンボルにもなっています。第一層には金沢産の安山岩である戸室石が使われており、赤みがかった門構えです。第三層はギヤマンと呼ばれる色のついたガラスが敷き詰められた窓となっています。神社には利家らが利用した鎧や冑、刀剣が保管されており、境内には猛々しい利家公とお松の方の像が置かれています。

名称 尾山神社
住所 石川県金沢市尾山町11-1
アクセス 北鉄バス南町下車徒歩3分
サイト http://www.oyama-jinja.or.jp/

6.ひがし茶屋街、主計町茶屋街、にし茶屋街

ひがし茶屋街出典:PIXTA

加賀藩は前田利家とその息子の利長が千利休から茶の湯を学び、城下町では茶屋街が栄えました。茶屋街は、ひがし茶屋街、主計町茶屋街、にし茶屋街の3つあります。お茶や和菓子を頂くだけでなく料亭があるほか、着物のレンタルショップ、加賀友禅の体験や三味線体験など気軽に金沢の文化に触れる体験できる店があります。

主計町茶屋街出典:PIXTA

また、これらの茶屋街で外せないのは、あんみつやソフトクリームなどの甘味を楽しむこと。クリームあんみつやアイスパフェなどがいただけます。また、古民家をリノベーションしたお洒落なカフェなどもあるため、周辺を散策してみてはいかがでしょうか。

名称 主計町茶屋街
住所 石川県金沢市主計町
アクセス 北鉄バス橋場下車、徒歩5分
名称 ひがし茶屋街
住所 石川県金沢市東山
アクセス 北鉄バス・西日本JRバス橋場町下車、徒歩10分
名称 にし茶屋街
住所 石川県金沢市野町
アクセス 北鉄バス広小路下車、徒歩3分

金沢で泊まりたいホテル・旅館3選

1.金沢白鳥路 ホテル山楽


出典:Relux|金沢白鳥路 ホテル山楽

一歩足を踏み入れると、まるで大正時代に迷い込んだかのようなノスタルジックな空間が広がる「金沢白鳥路 ホテル山楽」。加賀の四季を物語のように描いたステンドグラスや九谷焼のランプなどこだわりの調度品の数々に、美術館とも錯覚するかもしれません。客室は大正ロマンをテーマに気品と重厚感あふれる造りとなっています。ベッドの装飾や漆器の小箱などの調度品がさらに豪華さを引き立てています。

金沢白鳥路 ホテル山楽出典:Relux|金沢白鳥路 ホテル山楽

ホテル自慢の「美肌の湯」は市内では珍しい天然温泉。地下約800mから汲み上げられた温泉は、琥珀色のとろみを帯びた美肌の湯としても知られています。お風呂の後はお食事をお楽しみください。加賀名物「鴨の治部煮」や能登牛など、金沢の旬の食材をふんだんに使用した会席料理を楽しめます。また、加賀の食材を使用した朝食ビュッフェも人気の一つとなっています。「地産地消」をこだわりぬいた朝食は、宿泊予約サイト石川県1位を4年連続で獲得したほど大人気。加賀の味覚で満たされる、充実した朝の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

施設名 金沢白鳥路 ホテル山楽
Reluxグレード グレード1
住所 石川県金沢市丸の内6-3
施設の特色 ・大正ロマンをテーマに重厚感あふれる造りの客室
・4年連続石川1位に輝いた地産地消の朝食
・兼六園やひがし茶屋街などが徒歩圏内

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2.ホテル日航金沢

出典:Relux|ホテル日航金沢

金沢駅の兼六園口(東口)より地下で直結というアクセス抜群の場所に位置する「ホテル日航金沢」。地上30階、高さ130mという北陸随一の大きさを誇るホテルとなっています。客室は全て17階以上にあるため、金沢の美しい夜景をプライベート空間で心ゆくまで堪能できます。客室には金沢の工芸家の作品が飾られており、ベッドはシモンズ社製というこだわり。スタイリッシュな空間の中でゆったりと過ごせるホテルです。

ホテル日航金沢出典:Relux|ホテル日航金沢

朝食は、バリエーション豊かな料理がいただける「ザ・ガーデンハウス」がおすすめ。人気の「車麩のフレンチトースト」をはじめ、和洋食全て充実したバイキングを楽しめます。また、季節のスイーツを使ったスイーツバイキングや、牛フィレ肉のステーキなどがいただけるディナーバイキングもあります。金沢観光で歩き疲れたら、「ホテル日航金沢」でお腹も心も満たしてみてはいかがでしょうか。

施設名 ホテル日航金沢
Reluxグレード グレード1
住所 石川県金沢市本町2-15-1
施設の特色 ・金沢駅直結とアクセス抜群な立地
・金沢の夜景を望む17階以上にある客室
・和洋食をいただけるバイキングレストラン

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3.日本料理 さかえや

出典:Relux|日本料理 さかえや

街の喧騒を離れて、贅沢なひとときを過ごしたい方におすすめの料理宿「日本料理 さかえや」。部屋数が7室のみと少ないからこそ、隅々まで行き届いた上質なおもてなしが受けられます。おすすめの客室は、露天風呂付きのメゾネットタイプ客室。モダンかつ上質な造りとなっています。部屋に備わっている露天風呂からは、湯涌の山並みを望めます。静寂の中で日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

日本料理 さかえや出典:Relux|日本料理 さかえや

お風呂は、100年の時を越えて湧き出した天然温泉。肌に優しいきめ細かな感触が楽しめます。最上階の露天風呂からは、さわやかな風と日の光を感じながら湯涌の町並みや緑の山々を望めます。宿自慢の料理は、地元でとれた新鮮な材料をふんだんに使ったメニュー。春は鯛やいわし、夏にはさざえやあわびなど旬の食材が使用されています。特におすすめ、身がぎっしり詰まったタグ付きのズワイガニ。刺身や焼きなど、色々な食感・味を楽しめます。素材にこだわり抜いた、ここならではの料理を堪能してみてください。

施設名 日本料理 さかえや
Reluxグレード グレード1
住所 石川県金沢市湯涌町イ161
施設の特色 ・旅館では珍しい露天風呂付きのメゾネット客室
・さわやかな風と日の光を感じながら絶景を望む最上階の露天風呂
・冬のズワイガニをはじめ食材にこだわり抜いた食事

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観光も宿泊も、金沢を満喫しよう

今回は金沢でおすすめの観光スポットとホテル・旅館を紹介しました。金沢は、情緒あふれる街並みや新鮮な魚介、四季折々の自然景観など、たくさんの魅力が詰まった街です。観光と宿での滞在を通して、その魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか。

TOP画像出典:PIXTA

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