最終更新日時2021/08/06

2021年3月、軽井沢の豊かな森の中にオープン

雄大にそびえる浅間山を眼前に望み、豊かな自然の中で静かな時が流れるのが、北佐久郡、御代田町。この小さな街にある小高い森の中に、美食のためだけにすべての時間を使うことが許された、美食家たちの理想郷「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が誕生しました。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田
出典:THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


コンセプトは、「森のグラン・オーベルジュ」。「森」は浅間山麓の雄大な自然のなかにあるロケーションを指し、「グラン」には、ただのオーベルジュではなく、「お食事を中心として、お食事をより美味しく楽しむための様々な体験もあわせて楽しむオーベルジュ」という意味が込められています。例えばラウンジでくつろぐひとときや、ボディケアやトレッキング体験といったアクティビティまで、このオーベルジュのすべてが、次の一皿をより美味しくいただくためにあります。

そんな「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」にRelux編集部がさっそく泊まってきたので、その驚きや感動に満ち溢れた宿泊体験をレポートします。

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小高い丘を登ってエントランスへ

軽井沢駅から車で25分。敷地内に入り、森の中を車で少しのぼっていくと、ホテルの建物が見えてきました。
駐車場に車を止め、エントランスに到着です。完成したばかりのぴかぴかの表札が出迎えてくれ、今から始まる滞在への期待がふくらみます。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


中に入ると、絶景を望むロビーがお出迎え。上質でハイセンスなインテリアが並ぶ向こうはテラスになっています。思わずテラスに出て、雄大な山々と街並みの絶景に見とれてしまいました。
ロビーは、りんごをモチーフにした絵や縄文土器が飾られているのも印象的。調度品は御代田町の風土や歴史に根ざしたものが置かれており、りんごの絵は長野の特産として描かれ、縄文土器はなんとホテルの敷地から出土したものだそうです。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田 THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


ウェルカムドリンクの自家製ハーブティーをいただきながら、ソファに座ってチェックイン。まだ寒い日で、ホットのドリンクをいただけるのはとても嬉しいサービスでした。

絶景を望む、まるでスイートルームのようなお部屋

お部屋に案内していただきました。今回泊まったのは、「デラックスツイン(スカイビュー・温泉付)」のお部屋。扉を開けると、ここでも目に飛び込んてくるのは絶景!ベッド、ソファ、テラスが全て景色の方向を向いていて、お部屋のどこにいても景色を眺めながら過ごすことができます。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


さらに、お部屋を見渡して驚いたのはその広さ。「デラックスツイン」はホテルの中でも最もスタンダードなお部屋ですが、まるでスイートルームかと思うほど広々とした贅沢な空間。室内は約85平米、テラスも含めると約105平米もの広さがあります。L字型のソファもテレビもとても大きい。

バスルームに入ると、その大きさと充実度にまた驚きます。お風呂は2人で入っても余裕なくらい大きく、窓をあけると半露天風呂になる仕様。お風呂のお湯は、温泉愛好家に定評のある大塩温泉です。お風呂にはタオルやバスローブだけでなく、お水、お風呂に浮かべて香りを楽しむヒノキリボンも置いてあります。

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洗面台には2人分のスペースが設けられており、これがけっこう嬉しいポイント。洗面台が1つしかないと、朝の支度で順番待ちをしなければいけないこともありますよね。鏡も台も大きく、椅子もしっかり2つあって、全く不自由しないつくりで最高です。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


アメニティも充実。アメニティは「Waphyto(ワフィト)」という日本の自然の中で育まれた植物の力を引き出すことで、人々の美と健康をサポートしているブランドのものです。使ってみるととてもいい香りがして、特にシャンプーやコンディショナーは使用後に髪がふわふわになってとても気に入りました。アメニティはショップで購入することもできます。

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お部屋には、ドリンクやスナックも豊富に置いてあります。なんとコーヒー豆と手動のコーヒーミルがあったので、お部屋に用意されていたウェルカムスイーツとともにコーヒーをいただくことにしました。自分の手でコーヒー豆をひくのは初めての体験で、いつもよりもおいしく感じられます。このコーヒー豆も、地元で作られているものでした。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


テラスに出ると、絶景と軽井沢の新鮮な空気が飛び込んできます。大きなソファがあって、景色を眺めながらここに何時間でも座っていられそう。この景色、この空間をお部屋でひとりじめできるのは最高の贅沢です。

お部屋が居心地のいい空間で、つい時間を忘れて過ごしていたら、ちょっと日が傾いてきました。ほかにも様々な施設があるので、散策しに行ってみました。

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「アネックス」で思い思いの時間を過ごす

建物を出て坂を少し下ると、「アネックス」があります。アネックスは「静」を楽しむエリア。1階にはアートや自然、町の歴史についての本がたくさんあるライブラリーや、レコードで音楽を楽しめるお部屋、コーヒーなどのフリードリンクも用意されており、静かに読書を楽しんだり、ここでしか味わえない音色に心を落ちつけたり、思い思いに過ごすことができます。

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2階は、森の中のウェルネスサロン。筋膜リリースや水素吸入など最新の技術を用いた本格的なボディケアプログラムを受けることができます。また、大きなテラスでは曜日限定でヨガレッスンも開催されています。食べ疲れたあとに体をケアしたり、運動してお腹を空かせたり、まさに美食をよりおいしく楽しむための体験がそろっていました。

揺れる炎を囲み語らう、特別な時間

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アネックスのすぐそばにある「TAKIBIラウンジ」。ここにはお部屋やアネックスとはまた違う楽しみ方があります。
中央には丸い大きな焚き火があり、10人ほどで火を囲むことができます。この日はマシュマロとホットワインのサービスがあり、マシュマロ焼きを楽しみました。さらに、スタッフの方が薪割りをしているのを見ていたら「やってみますか?」とお声かけが。普段はできない体験を通して、雄大な自然の中でのアウトドア気分を味わえます。

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印象的なのは、中央の焚き火とは別の、2つの球体の焚き火台。焚き火マイスターの猪野正哉(いのまさや)氏が、御代田の四季や、伝統の「信州・御代田龍神祭り」の龍の舞をイメージして制作されたものだそう。繊細な絵柄の向こうに揺れる炎はとても幻想的で、いつまでも見ていられます。ホットワインを片手に、時間を忘れて揺れる炎をぼーっと眺めたりお喋りしていたら、いつの間にか暗くなっていました。いよいよお待ちかねのディナーの時間です。

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信州の恵みを五感で楽しむ、感動の美食体験

ディナーは、1階のメインダイニングでいただきます。今回は個室を用意していただきました。
この日のメニュー表をいただき、どきどきしながら開けてみるとびっくり。

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メニューには、素材の名前だけが書かれていて、どんな見た目、どんな味のお料理が運ばれてくるのか全く想像がつかず、わくわくが膨らみます。

スパークリングワインの軽やかな口当たりを楽しみ、お料理を予想しながら待っていると、1品目の「グリーンピース 黒トリュフ」から驚きの展開に。

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グリーンピース 黒トリュフ


名前からは全く想像もつかない見た目に衝撃を受けます。まだ味を想像できないまま、一口いただいてみると、優しい味が広がってとても美味しい!味付けはお出汁なのですがふんわりちょうどいい味で、中からかき混ぜるとグリーンピースをスープ状にした部分と混ざり合い、しっかりしたグリーンピースの味と出汁が絶妙にマッチする、新しい味覚体験が口の中に広がります。

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佐久鯉 さくら


こちらは「佐久鯉 さくら」。シェフによると、鯉は佐久の清流で育ったものなので、川魚独特の臭みや癖がまったくないとのこと。上の桜にかたどった色とりどりの野菜も、地元でとれた新鮮な素材をこだわって使っているそう。
長野でとれた食材をすぐにお客様に提供する「食材との距離感」を大事にしている、とお話ししてくださいました。

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信州プレミアム牛 グリーンペッパー


コースはあっという間に進み、メインの「信州プレミアム牛 グリーンペッパー」がやってきました。出産から出荷までこだわって一貫飼育された信州プレミアム牛の炭火焼です。肉質はとても良く、牛肉にありがちな脂っこさも全くありません。赤身と脂身のバランス、焼き加減もちょうどよく、食べきってしまうのが惜しく感じ、食べきったあとはもう一度食べたくなるほど美味でした!

デザートは3種類も用意されています。最後の「小菓子」で、また驚きの体験が待っていました。なんと木のおうちが運ばれてきて、びっくり。

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開けてみると、中から可愛らしいチョコレートやタルトが登場しました!

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小菓子


スタッフの方によると、お菓子の入れ物はおうちだけでなく、動物の形など様々なバリエーションがあるそうです。泊まった際は、なんの形か注目してみると楽しいでしょう。

コースの最初から最後まで、見た目も香りも味も驚きが満載で、五感で楽しむフルコースに大満足。
長野の季節の食材にこだわっているので、ほかの季節にも訪れてお食事をいただいてみたい気持ちになりました。

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お部屋で星空と温泉をゆっくり堪能

お腹いっぱいになってお部屋に戻ったあとは、ゆっくりくつろぎます。景色は昼から一転して、御代田の街の夜景、見上げれば軽井沢ならではの星空をみることができます。

楽しみだった温泉に、いい香りがするヒノキリボンを浮かべて、窓を開けて半露天にしてゆっくり浸かります。心地よい風とちょうどいい湯加減のおかげで、つい長湯してしまいました。
満足感に包まれながら、ふかふかのベッドで眠りにつきます。

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おいしい空気とともにいただく、オーベルジュの朝食

おはようございます。やわらかく差し込む朝日と小鳥のさえずりで、気持ちよく目覚めました。
お部屋には自由に使えるヨガマットが置いてあります。ヨガは普段からよくするのですが、こんな景色を眺めながら新鮮な空気の中でするヨガは初めての体験で、朝から幸せな気分になりました。

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ヨガと温泉ですっきりと目覚めたら、朝食をいただきに向かいます。昨日の夕食で感動したので、朝食もとても楽しみ。
通常はレストランで朝食をいただくのですが、今回は特別にヴィラのテラスでモーニングバスケットをご用意いただきました。

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朝食は、長野の新鮮で味が濃いお野菜を中心に、パンやサンドイッチ、あたたかいスープなど盛りだくさんな内容。朝の身体にやさしい味で、全ておいしくいただきました。

「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」が提案する新しい食体験、「Table Nature(ターブル ナチュール)」。それは、屋外という非日常の空間によって、いつもよりも五感がひらかれた状態で、シェフが手掛けた最高のお料理をいただくこと。雄大な自然とお料理をマリアージュすることによって生まれる、この場所にしかない特別な食体験です。
晴れた空の下、自然に包まれて、自然の恵によってつくられた美食をいただくのは、まさに「Table Nature(ターブル ナチュール)」という新鮮で幸福な体験でした。

新しい「フルコース体験」に出会えるオーベルジュ

朝食をいただいて、敷地内を散歩したりお部屋でゆっくりしたら、名残惜しいチェックアウトの時間です。

最高のロケーションから望む絶景、鳥のさえずりや新鮮な空気、風を感じながら浸かる温泉、焚き火を囲みながら語らう時間、自然の中でのヨガ。その全ての中心にある、美食。そんな一連の「フルコース体験」は、お食事だけでも、それ以外の過ごし方だけでも成り立たない、感動と幸福感にあふれた全く新しい宿泊体験でした。

THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田
出典:THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田


ちなみに、「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」に泊まるなら1泊だけではなく連泊がおすすめです。今回1泊では体験しきれませんでしたが、森の散歩道での乗馬体験や、プロと行く御代田のトレッキングツアー、ヨガレッスンなど、ほかにも美食をより楽しむためのアクティビティは多数用意されています。さらに、今後も御代田の自然や歴史に根ざしたアクティビティを考案していくそうです。気分や好みにあわせてアクティビティを組み合わせ、「自分だけのフルコース体験」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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