「温泉旅館」と聞いて、どんなイメージが思い浮かびますか？和食、畳のお部屋、着物を着た女将さんや仲居さんなど、和風なイメージが思い浮かぶかもしれません。しかし、そのような純和風な旅館とはまた違った個性を持つ旅館もあるんです。
2019年の冬、森に包まれた静かな温泉郷に「三輪 湯河原」というモダンな建築の温泉旅館が誕生しました。建築の美しさに留まらない、その魅力をご紹介します。
美しい現代建築の温泉旅館
温泉地・湯河原の斜面を登っていくと、漆黒の現代建築が現れます。山の曲線を引き立てるような、直線的なデザインが印象的。建築は、数々のホテルや旅館のリニューアルも手がけている「内田デザイン研究所」が担当。
一見すると旅館には見えないそのモダンでシンプルな佇まいに驚きますが、「三輪 湯河原」は和の心を大事にした、まぎれもない温泉旅館です。美味しい食事と心地よい寝床、そして心身をほぐす極上のお風呂、あたたかいおもてなしでお客様をお迎えしています。
一歩足を踏み入れると、「三輪 湯河原」の象徴とも言えるバーカウンターと水盤が目に飛び込んできます。水盤に落ちる水滴が丸い波紋を作り光をまとって揺れる様子は、まるで夢の中のように美しい光景。「三輪」の名前の通り水盤には常に3つの波紋の輪ができるように、水滴が落ちるタイミングを設計しているそうです。モダンで美しいエントランスの空間に、これからの滞在への期待感が高まります。
全室露天風呂付きのこだわりの客室
全17の客室は、全室が露天風呂付き。1階の「木立のツイン」は、木立に浮く隠れ家のよう。木々の優しい揺らめきとあたたかい木漏れ日を感じます。2階と3階の「山水のツイン」からは、昼は雄大な山々、夜は満天の星を望みます。どちらのお部屋タイプも、木のぬくもりを感じる40平米の広々としたつくりです。
お部屋に足を踏み入れると、デザイン性が高く非日常な空間に心がおどります。一方で、ソファに腰掛けたりベッドに寝転んでみると、だんだん我が家でくつろいでいるかのように心がほどけてくるでしょう。お部屋の家具やインテリアは心地よさにこだわってデザインされ、壁のアートはその心地よさにアクセントを加えています。時間を忘れてのんびりしていると、思わず「ここが家だったらいいのに」と感じるかもしれません。
「木立のツイン」には、白の正円が美しくなめらかで優しい肌触りの湯船、「山水のツイン」には足を伸ばしても余るほど大きい楕円の湯船が備わっています。湯河原のやわらかい温泉が掛け流し。24時間好きなときに誰にも邪魔されることなく、至極の湯浴みを楽しみましょう。
1室だけのスイートルーム
80平米の広さを誇る「三輪のスイート」は最上階の角部屋。1日1組にのみ許された「三輪 湯河原」最上級の空間です。ベッドルームとリビングスペースは分かれており、広々としたリビングルームには大きなソファが置かれ、プライベートな空間で心からくつろぐことができます。
「木立のツイン」「山水のツイン」とは異なるデザイナーが手がけるインテリアやアートワーク。こだわりの空間では、シンプルでモダンな雰囲気の中にスイートならではの気品も感じられます。
大きな客室露天風呂からは雄大な山々の景色を望み、木々が揺れる音や鳥のさえずりだけが聞こえます。ゆっくりと流れる時と静寂に身をゆだね、身体はほぐれ心が丸くなっていく感覚を味わいましょう。
五感で驚く創作コースディナー
お部屋でくつろぎ、たっぷり湯浴みを堪能したあとは、レストランへ。モダンでおしゃれな空間、刻一刻と表情を変える空と山々の景色に気分が高まります。
窓を向いたテーブル席と背もたれで仕切られた席がゆったりと並びます。プライベート感の保たれた空間で、大切な人とのディナータイムをゆっくり楽しめるでしょう。
「三輪 湯河原」のディナーは、和食にイタリアンのエッセンスを織り交ぜた全10品の創作コース。和食がベースなので、箸でいただくことができます。
湯河原は山と海の両方に囲まれ、おいしい食材に恵まれた地です。多種多様な食材を独創的で彩り豊かな一皿に仕立てています。まず見たことがないような食材や美しい見た目に驚き、次に口の中に広がる優しく洗練された味わいに驚き、コースの最後には幸せな気持ちに包まれることでしょう。
光と水のバーカウンターで2人の絆を深める
ディナーを味わったあとは、昼間より光の揺らめきが一層美しいバーカウンターでお酒と語らいのひとときを。ノンアルコールメニューもあるので、お酒を飲まない方でも雰囲気を楽しむことができます。大切な人とふたり、いつもは照れくさくて伝えられないような想いや感謝の気持ちも、この幻想的な空間の中でなら伝えられるかもしれません。2人の絆を深める特別な夜を過ごしましょう。
心と身体が目覚める和朝食
カーテンからやわらかく差し込む光と小鳥のさえずりで目覚めたら、お部屋の露天風呂で朝の湯浴みを。すっきりと眠気がさめたらレストランへ向かいます。
窓の外に昨晩とは全く違った表情の空と山々を望み、朝の気持ち良さを実感します。朝食は、海や山の幸を丁寧に調理した和御膳。魚沼産のコシヒカリに合うお汁やお魚、優しい味付けが体をじわっと癒やします。噛むほどに素材の味が深まるとき、和食の持つ魅力を再発見するような、新鮮な気持ちを感じられるかもしれません。
気持ちが丸くなる旅を
モダンで洗練された「三輪 湯河原」。決して気張ったような雰囲気はなく、温泉旅館ならではのあたたかいおもてなし、上質な温泉、優しい味わいのお食事が、身体も心もほぐしてくれます。忙しい日々の緊張をすっと手放し、水に磨かれた石のように気持ちが丸くなる。そんなひとときをここ「三輪 湯河原」でお過ごしください。
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