全国各地の宿を泊まり歩いてきたReluxスタッフが宿の魅力を伝える「Relux LIFE」をお届けします。
これから少しずつ肌寒くなる季節。秋の紅葉や雪の散り始める頃は、温泉宿に泊まりたくなります。東京からもほど近く、日本三名泉のひとつである草津温泉にある宿をご紹介します。
恋の病以外は全て効く、薬の温泉
硫黄の香りが漂う湯けむりの街、草津。豊富な湯量と強い酸性で古くから湯治として親しまれ、高温の温泉に短時間入浴する時間湯が有名です。この温泉街の中心にある湯畑のほど近くに「草津温泉 奈良屋」はあります。
湯守のいる宿
湯畑の南西側で湧出している白旗源泉は、草津温泉で最古の源泉とされており、明治十年の創業より奈良屋で永らく親しまれています。これもひとえに湯守が丁寧に湯もみし常に最高の状態の温泉を提供してきたから。2つの大浴場と3つの貸切風呂があり、全て24時間源泉掛け流しの温泉が満喫できます。
趣を味わうお部屋
2020年12月にリニューアルされたコンフォートフロアは純旅館でありながら「洋」の趣ある部屋。日本の伝統工芸が散りばめられた洋室は居心地もよく浴衣でくつろげます。他にも特別フロア「泉游亭」は、ひとつひとつが異なるしつらいに飾られた和モダンな客室。みねざくらは、草津温泉のシンボル湯畑が一望でき、お部屋からも草津温泉ならではの景色をおたのしみいただける客室。
お部屋によって印象が変わるからこそ、何度も行きたくなってしまうのかもしれません。
温泉好きなら湯巡りへ
奈良屋に泊まるなら近隣の日帰り温泉もぜひご堪能ください。草津温泉の宿は日帰り温泉を提供しているところも多く、源泉の異なる湯を体感できます。美人の湯として名高い煮川源泉を使っている大滝乃湯や、草津温泉で最も豊富な湯量を誇る万代鉱源泉が楽しめる草津ナウリゾートホテルなどがたのしめます。
西の河原源泉の湯気が湧く西の河原公園を散策したり、どれも歩いて行ける距離にあるのは温泉街の魅力のひとつです。
旬の食材に舌鼓
夕食は、旬の素材を活かした四季折々の献立。季節の食材と群馬の味覚を揃えた彩り鮮やかなお食事をいただきます。秋の味覚会席では松茸をふんだんにつかった、焼き物揚げ物すき焼きや土瓶蒸しの椀をご用意。温泉に浸かったあとは体温も上昇しほどよく疲れも出ます。おいしい食事を味わいながら、その疲れも回復させて翌日も温泉を愉しむ準備をしましょう。
チェックアウト後はカフェでゆっくり
宿の入口近くにはカフェ・バーの「喫茶去」を併設。美味しいコーヒーを一杯ずつサイフォンで丁寧に淹れてくれます。群馬の名産「花豆」の入ったスイーツと併せて、チェックアウト後や到着の際にほっと一息くつろげる場所です。