最終更新日時2021/12/07

「貴船」は京都市街から北へ車で約1時間程走ったところにあるパワースポットとして知られるエリアです。エリアを流れる貴船川では「川床」が有名で、初夏になると涼と京料理を楽しんだり、自然豊かな緑の中を散策すると心が癒されます。天狗伝説で有名なお寺などもあり、癒しとパワーがもらえる「貴船」のおすすめスポットをご紹介します。

1.貴船神社

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「貴船神社」は地域名の貴船(きぶね)ではなく、水の神である高龗神を祀っていることから濁らず貴船(きふね)と読みます。水の神様の御利益を受けようと、全国から調理業など水を取り扱う職業の人々が多く信仰しています。

また縁結びの神としての信仰もあり、若いカップルや縁を求める女子旅などで訪れている人が多くいます。
その反面、縁切りの神としての信仰もあり、丑の刻に神社の御神木に向かって藁人形に釘を打ち込む「丑の刻参り」でもよく知られています。

名称貴船神社
住所京都市左京区鞍馬貴船町180
サイトhttps://kifunejinja.jp/

2.鞍馬寺

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牛若丸(源義経)が修行した地として有名な鞍馬山は、650万年前に護法魔王尊(サナート・クマラ)が金星から降り立った地であると言われています。そんな宇宙のパワーをまとった鞍馬山を境内としているのが「鞍馬寺」です。

鞍馬山は山自体が御神体として考えられているため、自分の足で参拝することが望ましいですが、体力に自信がない方のために「鞍馬山ケーブルカー」が運行しています。日本一短いケーブルカーとされ、その長さは全長207mで山門から約2分で到着します。

名称鞍馬寺
住所京都府京都市左京区鞍馬本町1074
サイトhttp://www.kuramadera.or.jp/

3.由岐神社

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天慶の時代に都である京都では大地震や戦乱などの災いが相次ぎ、世情が不安定でした。そんな世の中の平定を祈願し、朱雀天皇は940年に御所に祀られていた由岐大明神を都の北にあたる鞍馬に移したのが現在の「由岐神社」です。

由岐神社では毎年10月22日に行われる「鞍馬の火祭」で有名で、由岐大明神遷宮の際の様子を後世に遺してきたことが火祭の起源と言われています。御祭神は商売繁盛や縁結びの神様としてご利益があると言われ、火祭から火災除けの神様としての信仰も厚い神社です。

名称由岐神社
住所京都市左京区鞍馬本町1073番地
サイトhttp://www.yukijinjya.jp/index.html

4.貴船川

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貴船川は関西の夏の風物詩である「川床」で有名なスポットです。貴船川の川床は川面のすぐ上に建てられているのが特徴で、座敷から素足をつけられるくらいの距離にあるのが魅力です。真夏の炎天下でも京都市内よりも10℃近くも温度が低く、川のせせらぎを聞きながらいただく京料理はまた違った雰囲気で楽しめるでしょう。

貴船川沿いには川床を楽しめるお店が多く点在しており、お店によって始まる時期は異なります。貴船で最大級200席の広さを誇る「貴船べにや」や、流しそうめんが楽しめる「ひろ文」などお店ごとに京グルメを堪能することができ、デートに最適なスポットです。

名称貴船川
住所京都府京都市左京区鞍馬貴船町

5.大原

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「大原」は京都駅から車で約1時間程のところにある日本の原風景が残る、日頃の疲れを癒してくれるスポットです。かつて皇族や貴族が隠棲したこの地には地元の京野菜の田畑や四季折々の自然が広がり、ゆっくりと散策することができます。

また、大原は桜の季節が有名で、京都の市街地の見頃が終わる4月中旬ごろがシーズンになります。他にも、1,200年の歴史がある「三千院」などの由緒正しいお寺がいくつもあり、桜と合わせてお寺も巡ると心の安らぎを得ることができます。

名称大原
住所京都府京都市左京区大原
サイトhttps://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/

6.三千院

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「三千院」は約1,200年の歴史がある天台宗のお寺です。境内は苔や緑に覆われており、街中のお寺とは違う静寂さを味わうことができます。桜や紅葉の時期には寺院との美しい風景が見れ、それ以外にも椿やアジサイなど1年を通してきれいな花を見ることができます。

見どころは多くありますが、「聚碧園」「有清園」の2つの庭園は必見。縁側に座って小さな清流が流れる音を聞きながら、苔が広がる庭園をいつまでも見ていたい気分になることでしょう。すべてを受け入れてくれるような優しい表情で癒してくれる「わらべ地蔵」も必見です。

名称三千院
住所京都市左京区大原来迎院町540
サイトhttp://www.sanzenin.or.jp/index.html

7.寂光院

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聖徳太子が創建で、594年に父である用明天皇の菩提を弔うために創建されたと言われている「寂光院」。平清盛の娘である建礼門院が平家滅亡後に隠棲した場所としても知られていて、「平家物語」のゆかりのお寺とも言われています。

本堂には「木造地蔵菩薩立像」が安置されており、1229年に製作された256.4センチもある大作です。像内には約3,000体以上もの菩薩像や多くの納入品が入っていましたが、2000年の本堂火災の際に本体が焼失しました。
中の納入品は無事であったため、現在は焼損した本体と納入品合わせて重要文化財に指定されています。

名称寂光院
住所京都市左京区大原草生町676
サイトhttp://www.jakkoin.jp/

8.瑠璃光院

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市街地から少し離れた比叡山の麓に位置する「瑠璃光院」。建物内2階にある黒塗りの机に反射したリフレクションの景色が綺麗だと最近SNSで話題になりました。隣の部屋では自由に写経ができるスペースが用意されています。興味がある人はぜひ体験してみてください。

建物1階にある一室からは見どころの一つである「瑠璃の庭」を鑑賞することができます。「瑠璃色に輝く浄土」を表した庭園では、青々とした緑や苔を眺めがら抹茶を頂くという緑三昧の世界を楽しむことができ、外国人の方も多く訪れています。

名称瑠璃光院
住所京都府京都市左京区上高野東山55
サイトhttp://rurikoin.komyoji.com/lp/

9.叡山ケーブル・ロープウェイ

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八瀬から比叡山頂までを雄大な自然を満喫しながら移動することができるのが「叡山ケーブル・ロープウェイ」です。ケーブルの高低差は日本一の標高差561mを誇り、ケーブルから途中でロープウェイに乗り換え、山頂までは約486mを空中散歩。季節ごとに変わる景色と京都市内の街並が一望できます。

比叡山麓の八瀬では春の桜、秋の紅葉シーズンでは紅葉のトンネルをケーブルの中から楽しむことができます。山頂の世界遺産延暦寺まではシャトルバスが運行しており、到着するとそこは別世界に来たかのような静寂と荘厳さを感じることができます。

名称叡山ケーブル・ロープウェイ
住所京都市左京区上高野東山
サイトhttps://eizan.keifuku.co.jp/train/

10.宝泉院

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「宝泉院」の手前には、観光名所でも有名な「三千院」があるため、そこで満足してその奥まで足を向ける方は多くないかもしれません。ただ、少し奥にある宝泉院はそれ程大きくない寺院ながら、3つの庭園や樹齢700年を誇る松など見どころが多い穴場スポットです。

中でも見るべき所は建物の柱と柱を額縁に見立てて鑑賞する「額縁庭園」です。この庭は盤桓園(ばんかんえん)と呼ばれており、立ち去りがたいという意味があります。四季を通して額縁の中の景色は変わるため、季節ごとに訪れたくなるスポットと言えるでしょう。

名称宝泉院
住所京都市左京区大原勝林院町187番地
サイトhttp://www.hosenin.net/

11.奥の院魔王殿

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天狗伝説がある「鞍馬山」ですが、その中でも最も聖地と言われるのが「奥の院魔王殿」です。650万年前に魔王サマトクマラが金星から降り立った地だと言われているのでその名がついています。ここにたどり着くまでには険しい山道を進む必要があるため、行くことを諦める人も多い選ばれしパワースポットです。

魔王殿の中にはサマトクマラが降り立ったとされる盤座が安置されています。サマトクマラ伝説は世界各地にありますが、総じて力を持つ戦いの神とされることが多い存在です。魔王殿周辺は静かな森に囲まれているため、一人で迷走し、パワーを感じてみてはいかがでしょうか。

名称奥の院魔王殿
住所京都市左京区鞍馬本町
サイトhttps://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=694&r=1559562860.5433

京都屈指のパワースポットで癒しの旅へ

貴船エリアは「貴船神社」や「鞍馬寺」などパワースポットが多く、また日本の原風景が残る自然豊かなエリアです。京都市街から約1時間程でまた違った雰囲気の観光を楽しめますし、京都の中ではまだあまり知られていないエリアでもあるのでおすすめです。初夏の川床から紅葉、雪景色まで1年を通して魅力的なスポットでパワーと癒しをもらう旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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