朝ドラの舞台ともなった宮城県の気仙沼は、他の三陸海岸沿い地域と同様に複雑に入り組んだリアス海岸が特徴。この独特の地形から日本一の水揚げ量を誇り、世界の海に開かれた有数の漁港としてマグロ、カツオ、サンマを始めとする多くの魚が集まってきます。今回はそんな気仙沼のおすすめ観光スポットをご紹介します。
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1.気仙沼 海の市
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海岸のそば、気仙沼駅から10分の位置にある「気仙沼 海の市」にはシャークミュージアムがあります。大きなサメの模型や、サメの生態を紹介するパネルの展示など、サメの勉強ができる場所でもあります。この建物には、「氷の水族館」という人気スポットもあります。室内は-20度に保たれ、氷漬けにされた魚を見ることができます。展示されているのは気仙沼港で水揚げされる魚が約80種。プロジェクションマッピングも行われるので、写真を撮っても楽しめます。
名称 | 気仙沼 海の市 |
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所在地 | 宮城県気仙沼市魚市場前7-13 |
サイト | http://www.uminoichi.com/ |
2.龍の松
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「龍の松」は岩井崎の先端部に立つ一見不思議な形の木ですが、これは震災による津波の被害によって幹や枝が変形してしまったものの奇跡的に残った木なのです。高さ約2.5m、幹周り約1.7mと、自然から生まれた迫力ある姿が天へと飛翔する龍の形に似ていることから「龍の松」と名付けられました。一時は損傷が激しく枯死状態となっていましたが、今は気仙沼の復興のシンボルとして加工・設置し直され、気仙沼の新たな観光スポットになっています。旅行での観光というと歴史や文化を今に伝えられている場所や楽しい体験ができる場所が多くピックアップされますが、まだまだ復興に向かって頑張っている人たちがいる東北や気仙沼では、時には痛ましく感じてしまうこのようなスポットもぜひ旅行の際には訪れていただきたい場所の一つです。
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また、岩井崎でぜひ立ち寄っていただきたいのは、自然のすごさを改めて感じることのできる「潮吹き岩」。絶えず打ち付ける波が、気が遠くなるような長い年月をかけて、石灰岩をギザギザに浸食してできた場所です。ゴツゴツして、まるで地獄のようにも思えます。その岩の割れ目から、爆音とともに勢いよく潮が吹き上がるのです。あまりにも大迫力で、思わず息をのむ光景と言えるでしょう。なお、潮吹き岩の手前にある「塩づくり体験館」では、海水を使った自然塩を作る体験ができますよ。併せて訪れてみてくださいね。
名称 | 龍の松 |
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所在地 | 宮城県気仙沼市波路上岩井崎1-1 |
サイト | https://kesennuma-kanko.jp/%E9%BE%8D%E3%81%AE%E6%9D%BE/ |
3.安波山
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気仙沼のシンボルとも言える安波山(あんばさん)は、「航海の安全と大漁を祈願する」山です。港街ならではですね。駐車場もあり、軽いハイキングとしても楽しめます。展望スポットもあり、景色が楽しめます。夜景なら「ほしのテラス」にあるTV塔や山頂からの眺めがおすすめです。体力に自信のある方向けの、山頂まで1時間ほどのハイキングコースも用意されています。
名称 | 安波山 |
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所在地 | 宮城県気仙沼市町裏 |
サイト | https://kesennuma-kanko.jp/anbasan/ |
4.気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館
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「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」は東日本大震災前は県立高校でした。あの日のままの教室、廊下。建物内にはリアルなルに震災と津波の傷跡が残されています。決して風化することも、色あせることもない震災の記憶を忘れさせないスポットです。決して楽しい施設ではありませんが、大きな学びがこの場所にはあります。
名称 | 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 |
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住所 | 宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1 |
営業時間 | 9:30~17:00(4月~9月) 9:30~16:00(10月~3月) ※営業時間は変更になる場合があります。 |
サイト | https://www.kesennuma-memorial.jp/ |
5.徳仙丈山
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日本一とも称されるつつじの名所「徳仙丈山」。50万本ともいわれるつつじが、50ヘクタールといわれる範囲に群生しています。木の一つ一つが開花によって燃えるように染め上げられるつつじが集まれば、山全体が燃えているかのような壮観な光景を作り出します。
第一展望台からはヤマツツジとレンゲツツジが赤やオレンジのモザイクをなし、山全体を覆う絨毯のように感じられます。まさに圧巻。山頂(711メートル)まで登ると、太平洋の蒼く深い色合いと華やかな赤のコントラストを楽しむことができます。思わず息を飲んでしまうそんな景色です。
名称 | 徳仙丈山 |
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住所 | 宮城県気仙沼市赤岩物見 |
サイト | https://kesennuma-kanko.jp/tokusenjo2021/ |
気仙沼で行きたい穴場スポット6選
1.巨釜(折石)
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狭い湾がギザギザと複雑に入り込んで連なっている様子の海岸のことを“リアス海岸”と呼びます。日本では三陸海岸や房総半島が有名ですが、気仙沼の海岸線もそんなリアス海岸の南側に位置する海岸の一つ。リアス海岸では水深が深くないことから漁港として使われたり、養殖の場になったりと古代から海の近くに生きる人々の生活の場になってきました。特に、海岸線に多くの景勝地を擁する気仙沼では、このような変化に富んだ自然が造るゴツゴツした岩肌から自然が作り出す”美しさ”や”不思議さ”も見学することができます。
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そんな気仙沼の海岸にそびえる“折石”は震災の大津波にも耐えた石として気仙沼の新たな観光スポットの一つ。唐桑半島に位置する折石は、高さ16メートル、幅3メートルの大理石の石柱です。海の中から天へと向かってにょっきり生える姿は迫力があります。もともとは、その様子から「天柱岩」と呼ばれていたそうですが、明治に起きた大津波により、先端が折れてしまったことから「折石」と呼ばれるようになったのだとか。お近くに立ち寄られた際はぜひ訪れていただきたいスポットです。
名称 | 巨釜(折石) |
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所在地 | 宮城県気仙沼市唐桑町小長根地内 |
サイト | https://kesennuma-kanko.jp/%E5%B7%A8%E9%87%9C%EF%BC%88%E6%8A%98%E7%9F%B3%EF%BC%89/ |
2.御崎
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唐桑半島の最南端に位置する御崎。荒波が豪快に打ち寄せる壮大な景観を楽しめるスポットです。陽沼・陰沼、八隻曳、児置島などの気仙沼を代表する景勝地や、唐桑半島ビジターセンター・津波体験館、御崎観光港、キャンプ場などの施設も併設されています。アウトドアから、景観まで思い思いに楽しめる場所でしょう。
名称 | 御崎 |
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所在地 | 宮城県気仙沼市唐桑町御崎地内 |
サイト | https://kesennuma-kanko.jp/%E5%BE%A1%E5%B4%8E%EF%BC%88%E5%85%AB%E9%9A%BB%E6%9B%B3%EF%BC%89/ |
3.大理石海岸
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リアス海岸は地殻変動で山地が沈み込んだり、水位の上昇で内陸に水が浸入し形成されます。切り立った断崖や、岩だらけの海岸が多く水深が深いのもそのせい。これが天然の造形美や奇岩、深い地中にあるものを地上近くに露出させるのです。ここ「大理石海岸」もその一つ。岩手県境近く、広田湾に面した波の静かな入江には折り重なる大理石の岩礁が美しいと評判です。ここにしかない一点物の景観を楽しんでみてはいかがでしょうか。
名称 | 大理石海岸 |
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住所 | 宮城県気仙沼市唐桑町岩井沢地内 |
サイト | https://kesennuma-kanko.jp/%E5%A4%A7%E7%90%86%E7%9F%B3%E6%B5%B7%E5%B2%B8/ |
4.気仙沼市魚市場
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豊かな漁場でもある三陸沖で獲られた魚がズラリと並ぶ、非常に広い魚市場です。魚市場は一般にも公開されており、2Fデッキから漁場の様子を見学できます。季節や日によって並ぶ魚の種類や量は様々ですが、気仙沼ならではのサメやマカジキなど迫力ある大きな魚や、水揚げが多い日に見渡す限り並ぶ魚の様子も迫力があります。競りを見学したい方は朝早い時間での見学がおすすめです。朝一で競りを見学したあとは、食事とお買い物、と旅行の時間も有効に使えるでしょう。
名称 | 気仙沼市魚市場 |
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所在地 | 宮城県気仙沼市魚市場前8-25 |
定休日 | 日祭日、年末年始 |
サイト | http://www.kesennuma-gyokyou.or.jp/ |
5.気仙沼大島
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東北最大級の有人島でもある気仙沼大島。島へは気仙沼港からフェリーで30分ほど。2019年には気仙沼大島大橋も誕生し車でもあり、車でも訪れることができ、より身近な島となりました。島の見所は、北東部にある亀山と呼ばれる展望スポットです。展望台からはリアス式の海岸や、晴れた日には金華山も見渡せます。夜には、漁に出ている船の灯りも楽しめ、海辺の幻想的な光景が楽しめます。
名称 | 気仙沼大島 |
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サイト | http://www.oshima-kanko.jp/ |
6.道の駅 大谷海岸
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地元の特産品がそろう「道の駅 大谷海岸」。道の駅内にあるレストランでは、ふかひれラーメンが人気を集めています。他にも海鮮丼や刺身定食をはじめ、カジキカレーや海鮮ラーメンといったメニューもあります。また、はちみつベースのふかひれがトッピングされたふかひれソフトは注目。コラーゲンたっぷりのふかひれが乗ったソフトクリームは女性に嬉しい一品です。お土産を買うのにもぴったりの場所なので、ドライブの休憩に訪れるのもおすすめです。
名称 | 道の駅 大谷海岸 |
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住所 | 宮城県気仙沼市本吉町三島94-12 |
営業時間 | 9:30~17:30 ※営業時間は変更になる場合があります。 |
サイト | https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/18961 |
気仙沼で、自然と過ごす時間を。
東北新幹線もあり、どのエリアからも訪れやすくなっている岩手県気仙沼。気仙沼ならでは景勝地を訪ねた後は、気仙沼のご当地グルメや新鮮な魚介のお食事がおすすめです。次回の旅行はぜひ気仙沼に訪れてみてはいかがでしょうか。
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