豊かな自然と名湯に恵まれた「草津温泉」は、カップルやファミリーに人気の温泉地。とはいえ、車がなくても観光が楽しめるのか不安に思う方も多いかもしれません。本記事では草津温泉1泊2日モデルコースの決定版として、車なしでも公共交通機関と徒歩だけで満喫できるコースをご紹介します。定番の「湯畑」や「湯もみショー」、地元の人気ランチやスイーツスポット。さらにはベストシーズンや予算の目安も丁寧にご紹介。草津温泉の魅力を余すところなく体験したい方にぴったりのモデルコースです!
草津温泉のベストシーズンは?

「草津温泉」は、日本三名泉のひとつにも数えられる名湯で、強酸性の源泉と湯畑を中心としたレトロな温泉街の風情が魅力。湯もみや足湯など独自の文化も色濃く残っています。1年中楽しめる温泉地ですが、特におすすめなのが夏と冬!
- 夏(7〜8月)
高原ならではの涼しさで快適。避暑を兼ねて温泉街を散策でき、昼間もアクティビティがしやすい。子連れ旅行にも最適。 - 冬(1〜2月)
草津の温泉街が雪に包まれ、幻想的な雰囲気が広がる季節。湯畑の蒸気と雪景色が織りなすコントラストはまさに絶景で、雪見露天風呂が楽しめるのもこの時期ならでは。観光客が比較的少なく、静かな温泉ステイを満喫できます。
予算の目安
項目 | 大人1名あたり | 家族旅行(大人2名+子ども2名) |
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交通費 | 約6,000〜8,000円 | 約24,000〜32,000円(4名分) |
宿泊費 | 約15,000〜25,000円 | 約45,000〜60,000円(1室4名利用) |
食費・観光・お土産 | 約4,000〜7,000円 | 約12,000〜18,000円 |
合計目安 | 約25,000〜40,000円 | 約81,000〜110,000円 |
※料金は目安であり、宿泊時期や施設のプランにより変動します。
1日目|温泉街散策とアクティビティで草津を満喫
1日目 午前|草津の街を歩いて楽しむ王道コース
11:00-11:15|草津温泉バスターミナル(滞在時間:15分)

草津温泉の玄関口「草津温泉バスターミナル」に到着したら、まずは構内のコインロッカーに荷物を預けましょう。湯畑周辺や観光スポットまではすべて徒歩圏内のため、スーツケースなどの大きな荷物はここで預けておくと快適に散策ができます。観光案内所も併設されており、地図やパンフレットの入手、簡単な観光相談にも便利です。準備が整ったら、草津温泉の中心地・湯畑エリアへ出発です。
▽徒歩で約10分
11:30-12:30|湯畑周辺を散策(滞在時間:60分)

草津温泉の代名詞とも言える「湯畑」は、毎分4,000リットルもの温泉が湧き出す日本有数の源泉地帯。その名の通り、湧き出る湯を木製の樋で流し冷ます「湯滝」は、他では見られない圧巻の光景です。

硫黄の香りが漂う中、白い湯けむりとエメラルドグリーンの湯が揺れる様子は、まさに草津ならではの風情。周辺には無料の足湯や和スイーツが楽しめるカフェ、歴史ある共同浴場「白旗の湯」も点在しています。
名称 | 湯畑 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津 |
営業時間 | 24時間開放 |
料金 | 無料 |
アクセス | 草津温泉バスターミナルから徒歩3分 |
サイト | 草津温泉公式サイト |
▽徒歩で約3分
1日目 午後|人気そばランチと大自然アクティビティ
12:30-13:30|三国家でランチ(滞在時間:60分)

草津を代表する人気のそば店「三国家(みくにや)」は、手打ちの十割そばが評判の名店。特に「くるみだれそば」や「天ざるそば」が人気で、行列ができることもしばしば。

木の温もりあふれる落ち着いた店内は、カップルにも子連れにも過ごしやすい空間です。草津観光の合間に立ち寄りやすい立地も魅力で、温泉街らしいグルメ体験を楽しめます。
名称 | 三国家 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津386-2 |
営業時間 | 11:00〜14:30 |
アクセス | 湯畑から徒歩5分 |
サイト | 三国家公式サイト |
▽徒歩で約10分
14:00-16:00|草津温泉BanZip TENGU & パルスゴンドラ天狗山(滞在時間:120分)

草津の自然を全身で感じられるアクティビティとして注目を集めている「草津温泉BanZip TENGU」は、標高約1,370mの天狗山から滑空する全長約500mのジップライン。草津のシンボルでもある天狗山スキー場のリフトを利用し、スリル満点の滑空体験が楽しめます。高低差108メートルのコースは初心者でも安心して参加できる仕様で、子連れでも気軽にチャレンジ可能です。

また、山頂までは「パルスゴンドラ天狗山」に乗って空中散歩が楽しめ、眼下には草津の温泉街や豊かな森の景色が広がります。ゴンドラとジップラインをセットで楽しむと、街歩きだけでは味わえない開放感やスリルが体験できます。子連れでもスタッフのサポートが手厚く、安全性の高い運営がされているため、カップル・ファミリーどちらにもおすすめです。
名称 | 草津温泉BanZip TENGU & パルスゴンドラ天狗山 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町大字草津字白根国有林158林班 |
営業時間 | 9:00~16:00(季節・天候により変動あり) |
料金 | ゴンドラ往復:大人1,200円/BanZip体験:2,000円 |
アクセス | 草津温泉バスターミナルから徒歩約10分 |
サイト | 草津温泉スキー場公式サイト |
▽シャトルバスまたはタクシーで約10分
1日目 夕方〜夜|名湯と幻想的なライトアップに癒される
16:30-19:00|湯宿 季の庭(共立リゾート)にチェックインし、貸切風呂や大浴場でリラックス(滞在時間:150分)

「湯宿 季の庭」は、草津温泉の高台に佇む上質な和の宿。全室に源泉かけ流しの露天風呂を備え、旅の疲れを誰にも邪魔されることなく癒せるプライベート空間が魅力です。館内には23種類もの多彩な湯処が用意されており、大浴場や貸切風呂、岩盤浴などを気分に合わせて楽しめるのもポイント。静かな山間に位置しているため、草津の中心地の賑わいから少し離れて、ゆったりとした非日常を味わいたい方にぴったりの宿です。

料理は旬の地元食材をふんだんに使った本格的な会席料理が提供されます。季節ごとに変わるメニューには、上州牛や新鮮な川魚、山菜など群馬ならではの味覚が並び、旅先での特別感を一層引き立ててくれます。一品一品が丁寧に仕上げられ、見た目の美しさにもこだわった料理は、思わず写真を撮りたくなるクオリティ。カップルには2人で静かに味わえる雰囲気、子連れには個室での対応も可能で、どんなシーンでもゆったりとした食事の時間を楽しむことができ、草津を代表する高評価宿のひとつです。
施設名 | 湯宿 季の庭(共立リゾート) |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津白根464-214 |
アクセス | 草津温泉バスターミナルより送迎バスで約5分 |
周辺の観光スポット | 湯畑、西の河原公園、熱乃湯 |
施設の特色 | ・全室温泉露天風呂付き ・23種の湯処 ・貸切風呂あり |
▽徒歩で約15分
19:30-20:30|西の河原公園と湯畑のライトアップを鑑賞(滞在時間:60分)

夜の草津で幻想的な風景を楽しむなら、「西の河原公園」のライトアップは外せません。温泉が自然に湧き出す広大な敷地に整備された遊歩道では、昼間とは異なる幻想的な表情が広がります。ライトアップされた湯けむりが漂う景観は、まるで別世界に迷い込んだかのよう。園内は比較的静かで、落ち着いた雰囲気の中で草津の夜を味わえます。

また、帰り道では「湯畑」のライトアップも必見です。日中とは違う癒しを感じられるこの時間は、カップルの夜の散策にもぴったり。足元はやや暗い箇所もあるため、歩きやすい靴がおすすめです。
名称 | 西の河原公園 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津521-3 |
営業時間 | 24時間(ライトアップは日没〜22:00頃) |
料金 | 無料 |
アクセス | 湯畑から徒歩10分 |
サイト | 群馬県観光公式サイト |
▽徒歩で約15分
21:00|宿に戻り、就寝

幻想的なライトアップを楽しんだ後は、「湯宿 季の庭」へ戻って1日を締めくくります。夜の草津は気温がぐっと下がり、静寂に包まれた空気が旅の余韻を深めてくれます。就寝前にもう一度温泉に浸かるもよし、静かな部屋でのんびり過ごすもよし。心身ともに癒される1日目の締めくくりにふさわしい時間です。


2日目|温泉文化体験と動物ふれあいで草津を満喫
2日目 朝|名湯で迎える朝 伝統の湯もみと温泉街体験
8:00-9:30|朝風呂と宿の朝食

2日目の朝は、草津の澄んだ空気とともにスタート。朝食の前に、静かな朝の温泉をもう一度堪能するのがおすすめです。複数の大浴場と露天風呂があるので、早朝の光に包まれた温泉は格別の癒し体験に。

温まった後は、地元の旬素材をふんだんに使用した和洋バイキングの朝食へ。上州名物の蒟蒻料理や焼き魚、炊き立てのご飯などが並び、旅のエネルギーをしっかりチャージできます。チェックアウトの時間まで、のんびりとした朝のひとときを過ごしましょう。
▽シャトルバスでへ草津温泉バスターミナル約10分、もしくは徒歩で約15~20分
10:00-11:00|熱乃湯で湯もみショーを見学(滞在時間:60分)

草津温泉の伝統を体感できる「熱乃湯」では、名物「湯もみショー」を見学できます。高温の源泉を板でかき混ぜて温度を下げる湯もみは、江戸時代から続く草津独自の文化。

湯もみ唄に合わせて行われるショーは迫力満点で、旅の思い出に残る体験となりますショーの合間には観客参加型の体験コーナーもあり、実際に湯もみ板を手に取って動きを真似ることも可能です。館内には草津の歴史を学べる展示もあり、温泉文化を深く知る貴重な機会になります。
名称 | 熱乃湯 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津414 |
営業時間 | 9:30〜17:00(ショーは30分間隔で開催) |
料金 | 大人700円 子ども350円 |
アクセス | 湯畑から徒歩2分 |
サイト | 草津温泉 熱乃湯公式サイト |
▽徒歩で約3分
2日目 昼|温泉街ならではのユニークな癒し
11:30-12:30|草津湯畑 まんてん(滞在時間:60分)

湯畑を眺めながら贅沢なランチタイムが楽しめる「草津湯畑 まんてん」は、和風モダンな内装と落ち着いた雰囲気が魅力の和食居酒屋。昼は定食メニューが充実しており、中でも名物「釜飯御膳」は注文を受けてから一つひとつ丁寧に炊き上げるこだわりの逸品です。

ふっくらとしたご飯に旬の具材がふんだんに盛り込まれ、温泉街散策の疲れを癒してくれる味わいです。席によっては湯畑の景色も楽しめるため、カップルや女子旅にも人気があります。
名称 | 草津湯畑 まんてん |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津113-5 |
営業時間 | 11:00~23:00(L.O.22:00) |
料金 | ランチ1,000〜2,000円程度 |
アクセス | 草津温泉バスターミナルから徒歩約5分 |
サイト | 草津湯畑 まんてん公式サイト |
▽徒歩で約5分
13:00-13:30|裏草津の顔湯でユニークな温泉体験(滞在時間:30分)

湯畑から徒歩圏内にある「裏草津 地蔵エリア」では、少し変わった温泉体験が楽しめます。そのひとつが「顔湯」。名前の通り、顔だけを湯けむりに包ませて温めるという草津ならではのスポットで、まるで天然のスチームサウナのような感覚が味わえます。

肌の調子が良くなると評判で、女性にも人気の癒しポイント。周囲はベンチなども整備されているので、休憩がてら立ち寄るのにぴったりです。無料で利用でき、ちょっとした話題作りにもなります。
名称 | 顔湯(裏草津 地蔵エリア) |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津446 |
営業時間 | 24時間(清掃時間除く) |
料金 | 無料 |
アクセス | 湯畑から徒歩5分 |
▽徒歩で約10分
2日目 午後|動物とのふれあい&お土産散策
14:00-15:00|草津熱帯圏で動物たちとふれあい(滞在時間:60分)

草津の名物温泉地から徒歩圏内で楽しめる穴場観光地「草津熱帯圏」は、国内最大級の熱帯動物園ドーム。中に入ると、まるでジャングルのような熱帯空間が広がり、ワニやカピバラ、サル、爬虫類などバリエーション豊かな動物たちが暮らしています。屋内型施設なので天候を問わず楽しめるのも嬉しいポイント。

動物との距離が近く、カピバラへの餌やりやふれあいもできるため、子ども連れのファミリーにも大人気です。ちょっと変わった草津の一面に出会える、ユニークな観光スポットです。
名称 | 草津熱帯圏 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津286 |
営業時間 | 8:30〜17:00(年中無休) |
料金 | 大人1,300円 高校生1,000円 子ども800円 |
アクセス | 湯畑から徒歩10分 |
サイト | 草津熱帯圏公式サイト |
▽徒歩で約10分
15:30-16:00|草津温泉門(滞在時間:30分)

草津の新たなフォトスポットとして注目を集める「草津温泉門」は、湯畑前に設置されたシンボリックな門構え。2018年に完成したこの門は、訪れる人々を温かく出迎える“草津の玄関口”のような存在で、記念撮影スポットとして人気です。

門の先には湯畑や足湯スポットもあり、草津散策のアクセントにぴったりな立ち寄りポイントです。
名称 | 草津温泉門 |
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住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津 |
営業時間 | 見学自由(終日) |
アクセス | 草津温泉バスターミナルから徒歩約6分 |
▽徒歩で約5分
16:00-17:30|湯畑周辺でスイーツとお土産ショッピング(滞在時間:90分)

旅の締めくくりには、湯畑周辺で草津ならではのスイーツやお土産を楽しみましょう。おすすめは「松むら饅頭」の温泉まんじゅうや、「プリン専門店 草津温泉プリン」の草津温泉プリン。

見た目にも可愛いスイーツは手土産にもぴったりで、店内でのんびりカフェタイムも楽しめます。また、地元の木工品や温泉コスメなども人気があり、旅の思い出として持ち帰りたい逸品が揃います。観光スポットからのアクセスも良く、荷物の整理や休憩にもちょうど良い立ち寄りスポットです。
▽徒歩で約5分
17:30|帰路へ
草津温泉バスターミナルで荷物をピックアップし帰路へ。
まとめ
歴史ある温泉文化と美しい自然に囲まれた草津温泉は、車なしで気軽に楽しめるモデルコースをご紹介しました。湯畑や湯もみショーといった定番スポットに加え、ジップラインや足湯カフェなど新しい楽しみ方も豊富。1泊2日でも、温泉街の散策・地元グルメ・アクティビティと、充実した時間を過ごすことができます。
季節ごとに表情を変える草津の風景と、心も体も温まる温泉に癒されに、次の休日はぜひ草津へ足を運んでみてください。

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TOP画像出典:群馬県観光協会公式サイト