最終更新日時2021/05/21

日本の古来より栄えた島根県。出雲大社の神話にまつわる名所をはじめ、国宝文化財や名勝、温泉などみどころが満載です。今回はそんな島根県のなかでも有数の観光地、松江・出雲の魅力ある観光スポットを紹介します。

1.松江城

松江城出典:PIXTA

松江のシンボル「松江城」。2015年に正式に国宝と指定されました。全国で現存する12天守のうちのひとつであり、唯一の正統天守閣として多くのみどころがあります。そのため歴史ファンだけでなく、観光客にも愛されてきました。入母屋破風の屋根が羽を広げたように見えることから別名「千鳥城」とも呼ばれています。また、桜の名所として知られる松江城は「日本さくら名所100選」にも選出されており、ソメイヨシノ・ヤエザクラ・シダレザクラなど約200本の桜が場内に咲きほこります。桜シーズンの松江城は「お城まつり」というイベントが桜の開花にあわせて開催され、夜になるとライトアップされた場内で夜桜も楽しめます。

名称 松江城
所在地 島根県松江市殿町1−5
営業時間 天守入場時間
4月1日〜9月30日 8:30~18:30
10月1日〜3月31日8:30~17:00
本丸開放時間
4月1日〜9月30日 7:00~19:30
10月1日〜3月31日8:30~17:00
※営業時間は変更になる場合があります。
料金 大人680円 小人290円
アクセス 松江駅からレイクラインバスで約10分
サイト http://www.matsue-tourism.or.jp/m_castle/

2.出雲大社

出雲大社出典:PIXTA

いにしえより神の国と呼ばれる出雲。そのシンボル的存在が「出雲大社」です。出雲大社は「縁結びの神」と語られますが、そこには、商業の神「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」が祀られています。

出雲大社出典:PIXTA

そんな大国主大神を祀っている国宝に指定されている本殿は「大社造り」と呼ばれる神社建築の様式。毎年10月になると日本各地の八百万の神が出雲大社に集まり、人間の縁について話し合う「神議り」が行われるとされています。ここから縁結びの神として知られるようになりました。「2拝4拍手1拝」でお参りし、良縁を祈願してみてはいかがでしょうか。

名称 出雲大社
所在地 島根県出雲市大社町菱根264-2
アクセス
JR出雲市駅からバスで25分
サイト https://izumooyashiro.or.jp/

3.由志園

由志園出典:PIXTA

山陰を代表する汽水湖の中海に浮かぶ周囲12kmの大根島。日本有数の牡丹の産地として日本一の生産量を誇り、牡丹は島根県の花にも制定されています。一重咲きや八重咲き、色も白や黄色、淡紅、深紅、紫、さらには黒色など多様な種類があることで「大根島の牡丹」として一躍有名になりました。そんな花の見頃は4月下旬〜5月上旬で、開花シーズンになると島内の牡丹園は花と人とで大変にぎわいます。年間30万人が訪れる「由志園」で、鮮やかな牡丹を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

出典:PIXTA

水の町・松江にあるため、池を牡丹の花で埋め尽くすなど水を活かした展示も特徴。また、牡丹が敷き詰められた庭にある畳の間や、苔を使った不思議な空間など、これまでの常識を覆したような庭造りには驚かされることでしょう。また、園内にある滝「竜渓(りゅうけい)滝」は必ず見ていただきたい場所。岩の山からすべり落ちる滝はおよそ7mで、奥出雲の荒々しい渓谷をイメージしてつくられたと言われています。

名称 由志園
所在地 島根県松江市八束町波入1260-2
営業時間 9:00~17:00
4・5月のゴールデンウィーク、8月・10〜1月の夜間ライトアップ期間は開園時間を延長します。
休園日
12/30・31
※営業時間は変更になる場合があります。
アクセス 松江駅よりバスで約25分
サイト http://www.yuushien.com/yuushien/

4.宍道湖

宍道湖出典:PIXTA

島根県北東部に位置し日本で7番目に大きい湖として知られる「宍道湖」。「日本夕陽百選」に選出されているほか、日本を代表する100の景勝地の「日本百景」にも登録されています。1日で様々な表情を魅せるため、訪れた観光客はもちろん小泉八雲や田山花袋など、多くの文人墨客も魅了されました。

出典:PIXTA

ちなみに夕日の美しい宍道湖を優雅な気分で楽しみたい場合には、遊覧船に乗るのがおすすめ。デッキスペースも備えられた遊覧船では、美しい夕日を見ながらのんびりとすることができます。静寂に包まれた空間で絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

名称 宍道湖
アクセス 山陰道松江西ランプよりR9経由宍道湖畔へ
サイト https://www.izumo-kankou.gr.jp/682

5.稲佐の浜

稲佐の浜出典:PIXTA

出雲大社の西側にあり様々な神話に出てくる海岸「稲佐の浜」。旧暦10月の神在月に、出雲大社に集まる全国の神々を迎えるための浜と伝えられており、今なお神事が行われる出雲のパワースポットのひとつでもあります。

出典:PIXTA

また、「弁天島」と呼ばれる一際目立つ丸い島には豊玉毘古命(トヨタマヒコノミコト)という神様が祀られています。「日本のなぎさ100選」にも選ばれ、美しい白砂青松の景観と夏の海水浴で多くの人々が訪れます。

名称 稲佐の浜
所在地 島根県出雲市大社町杵築北稲佐
アクセス 出雲大社から車で約3分
サイト https://www.izumo-kankou.gr.jp/213

6.出雲日御碕灯台

出典:PIXTA

1903年に設置された「出雲日御碕灯台」。島根半島の最西端に位置する白亜の灯台は日本一の高さを誇ります。その高さはなんと「43.65m」。青空と白い外壁のコントラストが美しいと評判です。外国人観光客やデートの定番スポットとして今もなお人気です。

出典:PIXTA

1998年には「世界の歴史的灯台百選」に選ばれたほどのメジャースポットです。白亜の灯台の白い外壁は硬質の石材、そして内壁はレンガで構成されているという特殊な二重構造です。夜になればその綺麗な白い外壁が周囲の景色とよく馴染み、カメラマンにも人気なスポットです。

名称 出雲日御碕灯台
参観料 300円
住所 出雲市大社町日御碕1478
アクセス 車で山陰道 出雲ICより約27分
営業時間 9:00~16:30
土日祝:9:00~17:00
10月~2月の土日祝:9:00~16:30
定休日
12/30・31
※営業時間は変更になる場合があります。
サイト https://www.izumo-kankou.gr.jp/677

7.美保神社

美保神社出典:PIXTA

島根半島の東端、三方を海に囲まれた美保関町(みほのせきちょう)にある「美保神社」。事代主命(えびす様)の総本宮の古大社です。現在の本殿は1813年に建立されたもので、1981年に国の重要文化財に指定されました。また、「古事記」や「日本書紀」に記されている出雲の「国譲り神話」。その立役者となったコトシロヌシノカミが美保神社に祀られています。

出典:PIXTA

また、国の民俗資料に指定を受けている毎年4月7日に行われる「青柴垣神事(あおふしがきしんじ)」、12月3日に行われる「諸手船神事(もろたぶねしんじ)」は海上神事としては全国的にもめずらしく、一目見ようと多くの観光客が訪れています。国譲りの舞台となった神話の時代から今日まで、神様とゆかりが深い美保関町、そして美保神社に足を運んでみてください。

名称 美保神社
所在地 島根県松江市 美保関町美保関608
アクセス バス停「美保関神社入口」から徒歩で約1分
サイト http://www.mihojinja.or.jp/

8.島根県立美術館

島根県立美術館出典:PIXTA

「日本夕陽百選」に指定される宍道湖の畔にある、山陰最大規模の美術館「島根県立美術館」。常設展示として絵画・彫刻・工芸・写真など、各分野の優れた作品が集まっています。またロビーの西側をすべてガラス張りにし、夕日観賞のために一般開放しているため、「夕日の見える美術館」としても有名です。美術館の湖畔側にはたくさんのオブジェが展示され、夕日×オブジェなど写真撮影にぴったりの演出をしています。

出典:PIXTA

ここ「島根県立美術館」には、土地柄、水に関係した作品が多く展示されているのが特徴です。ノルマンディー地方にある景勝地を描いたモネの作品『アヴァルの門』や、ゴーギャンの『水飼い場』など、世界的に有名な画家の作品もあります。また、日本を代表する葛飾北斎の作品も数点展示されているので、非常に見応えのある美術館となっています。

名称 島根県立美術館
所在地 島根県松江市袖師町1-5
営業時間 10月〜2月
10:00〜18:30
3月〜9月
10:00〜日没後30分
休館日
毎週火曜日、12月28日〜1月1日
※営業時間は変更になる場合があります。
料金 企画展:一般1000円/大学生600円/小中高生300円
アクセス 松江しんじ湖温泉駅からレイクラインバスで約15分
サイト http://www.shimane-art-museum.jp/

9.玉作湯神社

出典:PIXTA

「玉作湯神社」は松江にあり「出雲国風土記」などの歴史ある文献にも載っている由緒正しい神社です。「願い石」というパワーストーンが願い事が叶うと言われています。願い石の中には石や巾着袋、願い札が入っています。その石を手水舎で洗うことで、恋愛運や健康運、仕事運といった運気上昇の効果が期待できると言われています。

名称 玉作湯神社
住所 島根県松江市玉湯町玉造522
アクセス ・JR玉造温泉駅からバスで玉造温泉駅入口から一畑バス玉造温泉行き7分
・山陰道松江玉造ICから国道9号経由車で10分
サイト https://www.kankou-shimane.com/destination/20237

10.八重垣神社

八重垣神社出典:PIXTA

松江市の南側に位置する「八重垣神社」。有名な神話「八岐大蛇(やまたのおろち)」で、大蛇を退治した素盞嗚尊(すさのおのみこと)と稲田姫(いなたひめ)が新居を構えた場所であることから、縁結び、夫婦和合、授児安産に御利益がある神社として多くの人が訪れています。拝殿でしっかり良縁を願った後は、宝物館へ訪れるのも忘れてはいけません。約1100年以上前に描かれたと伝えられる、貴重な壁画が保存・公開されています。

出典:PIXTA

また、境内には椿の木が多く見られますが、その中で見ていただきたいのは「夫婦椿」と呼ばれている木。地面から出ているのは二本なのですが、地上で一本になっているので、愛の象徴として崇められています。

名称 八重垣神社
所在地 島根県松江市佐草町227
アクセス JR松江駅よりバスで約25分
サイト https://yaegakijinja.or.jp/

神話と縁結びにまつわるスポットを楽しむ

出雲大社を中心に古来より神話の国として栄えた出雲には、縁結びにまつわるスポットやパワースポットが多く点在します。大切な人と、あるいは仲の良い友達同士で訪れてみてはいかがでしょうか。

TOP画像出典:PIXTA