北海道ではこの時期、雪解けが進み、美しい自然や絶景を楽しむことができます。エリアごとに気候や楽しめるアクティビティが異なるため、目的に合わせた旅行計画が重要です。本記事では、ゴールデンウィークにぴったりな北海道の観光スポットを厳選し、さらに快適な北海道旅行をサポートするおすすめホテルも掲載しています。GWの旅行計画にぜひお役立てください。
ゴールデンウィークの北海道旅行費用と節約のコツ
北海道旅行の費用は、旅行時期や宿泊施設のランク、利用する移動手段によって大きく変動します。特にゴールデンウィークは繁忙期となり、航空券や宿泊料金が高騰しやすいため、早めの予約がおすすめです。

平均費用はいくら?
項目 | 1泊2日(一人あたり) | 2泊3日(一人あたり) |
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航空券(往復) | 20,000円~55,000円 | 20,000円~55,000円 |
宿泊費 | 10,000円~30,000円 | 20,000円~60,000円 |
食費 | 5,000円~10,000円 | 10,000円~20,000円 |
交通費(レンタカーまたは公共交通機関) | 5,000円~15,000円 | 10,000円~30,000円 |
観光費(入場料・アクティビティなど) | 3,000円~10,000円 | 6,000円~20,000円 |
その他(お土産・雑費) | 3,000円~10,000円 | 5,000円~15,000円 |
合計 | 約46,000円~130,000円 | 約71,000円~200,000円 |
※費用は目安であり、シーズンや予約タイミング、利用するサービスによって変動します。
もっと詳しく調べたい方は「カップルにおすすめの北海道旅行の予算に関する記事」をご覧ください。
- 道央エリア(富良野・美瑛・旭川周辺)
- レンタカーが便利だが、予約は早めに
- 宿泊施設の選択肢が広く、リーズナブルなゲストハウスも多い
- 主要観光スポットの入場料は比較的安価
- 知床・道東エリア
- 航空券は地方空港利用のため、やや高めの35,000~55,000円
- レンタカー必須のエリア。長距離移動になるためガソリン代も考慮
- クルーズや自然体験ツアーは人気が高く、料金も高め(3,000~5,000円)
- 札幌・小樽エリア
- 公共交通機関の利用がおすすめ!
- 航空券は25,000~45,000円と比較的安価なため、浮いた予算でアクティビティを楽しめる
- 市内の移動にはフリーパスを活用し、交通費を節約
ゴールデンウィークの服装のポイント

5月の北海道は、日中は暖かい日もありますが、朝晩は冷え込むことが多いです。また地域によって気温差があるため、重ね着で調整できる服装がおすすめ。
- アウター:薄手のコートやアウトドアジャケットなど、脱ぎ着しやすいものを用意しましょう。夜間の外出がある場合は、少し厚めのものがあると安心です。
- トップス:基本は長袖で、Tシャツとデニムシャツの組み合わせなど、気温に合わせて調整しやすい服装が良いでしょう。
- ボトムス:露出の少ないものを選び、素足は避けましょう。ショートパンツやミニスカートを履く場合は、ストッキングやレギンスを着用すると良いです。
- 足元:裸足となるサンダルはまだ早い時期です。平野部では雪が解けているため、夏用の靴で問題ありません。
道央エリア(富良野・美瑛・旭川周辺)でおすすめの観光スポット2選
道央エリアでは富良野・美瑛の雄大な丘陵風景や旭川の人気スポットを巡ります。これらの地域は互いに近接しており、車で移動しながら2〜3日で回るモデルコースも組みやすいです。ゴールデンウィークの富良野はまだラベンダーの季節前ですが、チューリップや芝桜など春の花が咲き始め、爽やかな風が吹き渡ります。観光客も夏本番ほど多くないため、ゆったりと絶景を楽しむことができます。
1. 旭山動物園(旭川市)|動物たちの春の姿を満喫

日本最北の動物園として知られる「旭山動物園」は、動物本来の行動を引き出す「行動展示」で有名です。ゴールデンウィーク頃から夏期開園時間となり、閉園時間も17時15分まで延長されます。園内ではホッキョクグマ館やアザラシ館で動物たちのダイナミックな姿を間近に観察できます。

特にアザラシ館の円筒水槽「マリンウェイ」を通り抜けるゴマフアザラシや、ペンギン館の水中トンネルを優雅に泳ぐペンギンたちは圧巻です。園内各所で飼育員によるもぐもぐタイム(餌やり解説)が行われ、動物の生態を楽しく学べるのも魅力。動物たちの躍動感に触れながら、素晴らしいひとときを過ごしましょう。
名称 | 旭山動物園 |
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住所 | 海道旭川市東旭川町倉沼 |
営業時間 | 9:30〜17:15(夏期) |
料金 | 1000円 (高校生以上) |
アクセス | 公共交通機関: JR「旭川駅」から旭川電気軌道バス41・42・47番で約40分、「旭山動物園」下車すぐ 車: JR「旭川駅」から車で約30分 道央自動車道「旭川北IC」から約20分 駐車場:あり |
サイト | 旭山動物園|旭山動物園公式サイト |
2. 白金青い池(美瑛町)|神秘的な青い水面

美瑛町の「白金青い池」は、その名の通りコバルトブルーに輝く水面が神秘的な人気スポットです。十勝岳の麓に位置し、もともとは火山泥流を防ぐために作られた人造池ですが、水中のアルミニウム成分が光を反射して独特の青色に見える現象で有名になりました。ゴールデンウィーク時期は雪解け水が流れ込み、水量も増えて一層美しい青色をたたえます。

晴れた日には青い水面が特に映え、写真愛好家にも人気です。周囲には遊歩道が整備され、池を囲む白樺林の新緑が爽やかなアクセントとなります。風が穏やかな日には水面が鏡のようになり、カラマツと空が映り込む絶景を見ることができます。近隣にはトイレや売店が整備されており、初夏以降に比べると観光客も少なめで比較的静かに鑑賞できます。美瑛観光では外せない絶景ポイントです。絶好の写真撮影スポットとなります。
名称 | 白金青い池 |
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住所 | 北海道上川郡美瑛町白金 |
営業時間 | 終日開放 |
料金 | 無料 |
アクセス | 公共交通機関: JR「美瑛駅」からふらのバス「白金温泉行き」で約20分、「青い池入口」下車徒歩約5分 車: JR「美瑛駅」から車で約20分 旭川空港から車で約30分 駐車場:あり |
サイト | 白金青い池|一般社団法人 美瑛町観光協会 |
道央エリアでおすすめホテル
ホテルWBFグランデ旭川

JR旭川駅東口から徒歩2分の好立地にある「ホテルWBFグランデ旭川」は、旭山動物園へのアクセスも車で約26分と便利な観光の拠点です。館内には「天然温泉 みなぴりかの湯」を備え、露天風呂や炭酸泉、サウナなどで旅の疲れを癒せます。

朝食ビュッフェでは、海鮮漬け丼やジンギスカンなど北海道の味覚を堪能できます。快適な設備と充実した温泉施設で、くつろぎの時間をお過ごしください。
施設名 | ホテルWBFグランデ旭川 |
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住所 | 北海道旭川市宮下通10-3-3 |
施設の特色 | ・JR旭川駅から徒歩2分、旭山動物園へ車で約26分の好アクセス ・天然温泉、露天風呂、炭酸泉など充実した温浴施設 ・海鮮漬け丼やジンギスカンを楽しめる朝食ビュッフェ |
知床・道東エリアでおすすめの観光スポット2選
知床半島を中心とした道東エリアは、世界自然遺産に登録された手つかずの大自然が魅力です。ゴールデンウィークは道路の冬季閉鎖が解除され、知床横断道路(国道334号)も開通する時期となります(例年4月下旬)。夏本番前のこの時期は観光客もやや少なめで、静かな大自然を満喫できる穴場シーズンです。知床の雄大な景色と合わせて、阿寒摩周国立公園など道東の他エリアも効率よく巡りましょう。
1. 知床五湖(斜里町)|世界自然遺産の絶景

北海道のゴールデンウィークは、新緑の美しさを満喫できる最高のタイミングです。その中でも「知床五湖」は、世界自然遺産に登録された知床半島に位置し、豊かな生態系と美しい風景を堪能できるスポットです。五つの湖が原生林に囲まれ、訪れる人々に感動を与えます。

地上遊歩道は5月10日以降ヒグマ活動期に入るため、有資格ガイド同行が必要ですが、それ以前のGW期間はレクチャーを受けてから自己散策も可能です。運が良ければエゾシカやキタキツネなど野生動物に出会うことも。知床の大自然を間近に感じられるスポットとして外せませんが、朝一番など混雑を避ける工夫をするとより静かな雰囲気を味わえます。
名称 | 知床五湖 |
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住所 | 北海道斜里郡斜里町遠音別村 字岩宇別549番地 |
営業時間 | 8:00〜17:00(季節で変動) |
料金 | 無料 (地上遊歩道レクチャー料500円) |
アクセス | 公共交通機関: JR「知床斜里駅」から斜里バス「知床五湖行き」で約90分、「知床五湖」下車すぐ 車: JR「知床斜里駅」から車で約50分 女満別空港から車で約2時間 駐車場:あり |
サイト | 知床五湖|知床五湖公式サイト |
2. 阿寒湖(釧路市)|名物のマリモとアイヌの伝統

道東を代表する阿寒湖は、透明度の高い神秘的なカルデラ湖です。湖畔の阿寒湖温泉街にはアイヌコタン(アイヌ民族の集落)があり、伝統工芸品の店が軒を連ねます。ゴールデンウィーク頃、湖畔の森は雪解け水で潤い、新緑が芽吹き始めて清々しい空気に包まれます。名物のマリモ(球状の藻)は国の特別天然記念物で、湖畔のマリモ展示観察センター(遊覧船で行くチュウルイ島に所在)でその生態を学べます。阿寒湖の遊覧船は4月下旬に運航を開始し、GW中は一周85分のクルーズで雄大な景色を楽しめます。

湖上からは雄阿寒岳や雌阿寒岳の山並みが望め、まだ冠雪が残る姿はこの季節ならではの光景です。夜にはアイヌシアター「イコㇿ」でアイヌ古式舞踊の上演もあり、北海道の先住民族文化に触れられる貴重な体験ができます。自然と文化の両方を楽しめる阿寒湖は、知床から足を延ばす価値のあるスポットです。
名称 | 阿寒湖 |
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住所 | 北北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉 |
営業時間 | 8:00〜16:30(季節運航) |
料金 | 2000円 (阿寒湖遊覧船大人) |
アクセス | 公共交通機関: JR「釧路駅」から阿寒バス「阿寒湖畔行き」で約2時間、「阿寒湖バスターミナル」下車すぐ 車: 釧路空港から車で約1時間 女満別空港から車で約1時間30分 駐車場:あり |
サイト | 阿寒湖|北海道観光公式サイト |
知床・道東エリアでおすすめのホテル
北こぶし知床 ホテル&リゾート

世界自然遺産・知床の大自然に囲まれた「北こぶし知床 ホテル&リゾート」は、知床五湖へのアクセスが車で約17分と便利な立地にあります。全室からオホーツク海や知床連山の壮大な景色を楽しめるほか、展望大浴場や露天風呂では、海と一体化したような湯浴みを堪能できます。

夕食は、新スタイルのレストラン「the LIFE TABLE」で、オホーツクの海の幸や知床牛などグルメを贅沢に味わえます。知床ならではの極上の滞在を楽しんでみてはいかがでしょうか。
施設名 | 北こぶし知床 ホテル&リゾート |
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住所 | 北海道斜里郡斜里町ウトロ東172 |
施設の特色 | ・知床五湖まで車で約17分、観光の拠点に最適なロケーション ・オホーツク海を一望できる展望大浴場と露天風呂 ・地元食材を活かした新スタイルのレストラン「the LIFE TABLE」 |
札幌・小樽エリアでおすすめの観光スポット3選
札幌市内と小樽市内は電車で約30~40分と近く、2~3日で主要スポットを回れます。春の札幌では桜がちょうど見頃を迎え、市内各所が花見客で賑わいます。小樽では運河沿いの街並み散策やグルメを楽しみつつ、夜にはガス灯が灯るロマンチックな運河の風景も堪能できます。
1. 円山公園(札幌市)|絶好の花見スポット&エゾリスに会えるかも

札幌市西部に位置する円山公園は、約150本の桜が植えられた市内随一の花見スポットです。例年、4月下旬から5月上旬にかけて桜が満開となり、多くの花見客で賑わいます。公園に隣接する北海道神宮では、桜と梅が同時期に咲き競い、ゴールデンウィーク中は境内が華やかな雰囲気に包まれます。

広い敷地内を散策しながら春の清々しい空気を感じることができ、運が良ければエゾリスや野鳥に出会えることも。北海道神宮に参拝して一年の無事を祈願し、出店で北海道ならではの屋台フード(焼きとうきび等)を味わうのも楽しみの一つです。市街地にありながら豊かな自然を感じられるスポットで、徒歩圏内の「円山動物園」と合わせて訪れるのもおすすめです。
名称 | 円山公園 |
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住所 | 北海道札幌市中央区宮ヶ丘 |
営業時間 | 終日開放 |
アクセス | 公共交通機関: 札幌市営地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩約5分 車: JR「札幌駅」から車で約15分 新千歳空港から車で約1時間 駐車場:なし(周辺に有料駐車場あり) |
サイト | 円山公園|円山公園公式サイト |
2. モエレ沼公園(札幌市)|アートと自然が融合した公園

「モエレ沼公園」は、札幌市にある広大なアートパーク。彫刻家イサム・ノグチが設計し、自然と芸術が融合した独創的な景観が魅力です。ゴールデンウィークでも混雑が少なく、ピクニックやサイクリングを楽しみながら、静かに過ごせる穴場スポットです。

芝生広場や「ガラスのピラミッド」など見どころも豊富です。都市の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を満喫できるモエレ沼公園で、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
名称 | モエレ沼公園 |
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住所 | 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1 |
アクセス | 公共交通機関: 地下鉄東豊線「環状通東駅」から北海道中央バス「東69・東79」乗車約25分、「モエレ沼公園東口」下車徒歩約5分 車: JR「札幌駅」から車で約30分 道央自動車道「札幌IC」から車で約20分 駐車場:あり |
サイト | モエレ沼公園|モエレ沼公園公式サイト |
3. 小樽運河

かつて北海道開拓の玄関口として発展していた小樽港からの運搬作業を効率化するために作られた「小樽運河」。現在は運河としての役割は終えているものの、小樽の街のシンボルとして散策路や公園が整備された人気の観光スポットになっています。周辺には小樽で名産のガラス工房や土産店など立ち寄りたいスポットが盛りだくさんです。

日没から24時までは散策路のガス灯が点灯し、ロマンチックな雰囲気が漂います。また、40分かけて運河をめぐる大人気のアクティビティ「小樽運河クルーズ」もおすすめです。ゴールデンウィークの時期には気温も暖かくなり始めるため、水辺のスポットも快適に楽しむことができます。
名称 | 小樽運河 |
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住所 | 北海道小樽市港町 |
アクセス | 公共交通機関: JR小樽駅から徒歩約10分 車: 札幌道「小樽IC」から車で約10分 駐車場:なし ※周辺に有料駐車場多数あり |
サイト | 小樽運河|小樽観光協会公式サイト |
札幌・小樽エリアでおすすめのホテル
クロスホテル札幌

「クロスホテル札幌」は、札幌駅から徒歩5分という好立地にあり、市内観光の拠点として最適なホテルです。洗練されたデザインの客室や展望大浴場を備え、快適な滞在を提供します。また、周辺には魅力的な観光スポットが点在。札幌の代表的な観光地へのアクセスも抜群です。

観光やショッピングを楽しんだ後は、最上階の大浴場で札幌の夜景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。ビジネスにもレジャーにも便利な滞在を叶えるホテルです。
施設名 | クロスホテル札幌 |
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住所 | 北海道札幌市中央区北2条西2丁目23番地 |
施設の特色 | ・札幌駅から徒歩5分、円山公園へは車で約15分の立地 ・宿泊者専用の大浴場&露天風呂があり ・北海道産のシーフードやチーズ、地元のクラフトドリンクをフリーフローで楽しめる特別なラウンジ |
春の北海道で特別なゴールデンウィークを過ごそう
各エリアとも、ゴールデンウィークならではの魅力がたっぷりあります。春の北海道は天候が安定しやすく、道路事情も良好なのでレンタカーでの周遊もしやすい時期です。ただし朝晩は冷え込むことがあるため、防寒着を一枚用意しておくと安心です。人気のホテルや列車は早めに予約し、ゆとりのある日程で計画を立ててください。北海道の雄大な景色と旬の味覚を満喫し、素敵なゴールデンウィークの思い出を作ってください。

地図での確認はこちらから
TOP画像出典:北海道公式観光サイト