最終更新日時2021/10/04

デザインを一新し、新たな名前でリニューアルオープン

静岡県に位置する人気温泉地、修善寺温泉。豊かな自然に恵まれ、伊豆でもっとも歴史のある湯治場として知られています。そんな修善寺には、1874年創業の1つの老舗旅館があります。それが「おちあいろう」です。2019年に「落合楼村上」から生まれ変わり、「おちあいろう」としてリニューアルオープンしました。古き良き伝統はそのままに、現代の優れた建築技術と洗練されたデザインが加わりました。歴史を感じながら、行き届いた設備とサービスで極上の宿泊体験を叶えてくれるでしょう。

おちあいろう


修善寺駅から送迎車で約20分。本谷川と猫越川が合流する狩野川の畔に位置しています。1874年創業時、2本の川が合流する畔に佇むことから、旧幕臣の山岡鉄舟が「おちあいろう」と名付けました。宿への入り口では、新しくなった門がお出迎え。杉の皮を約5,000枚使用した門の屋根の裏には立派な流木が敷かれています。鹿児島県の河川で見つかった楠の埋れ木の古木が使われており、くぐってみないと分からないつくりが職人の遊び心を感じさせます。門をくぐると、いよいよ非日常体験の始まりです。

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旅館がまるごと登録有形文化財

おちあいろう


入り口に到着すると、「お待ちしておりました」と女将が出迎えてくれるでしょう。風格のある旅館ながらも、実家へ帰ってきたかのような温かい気持ちになります。先に進むと、瓦葺きの大屋根と色鮮やかな暖簾が印象的な玄関が目の前に。大屋根からは伝統と歴史、暖簾からはモダンな雰囲気を感じる佇まいです。中に入ると、凛とした空気が漂います。風格ある佇まいとは対照的に、女将や仲居さんの笑顔が温かく、あっという間に緊張がほぐれていきます。館内を見渡すと、客室、階段、廊下など、職人の卓越した伝統技術による装飾や細工が随所に見られ、 和とモダンの趣が融合した建築美を楽しむことができます。島崎藤村、川端康成、北原白秋など、名だたる文人墨客に愛されてきたここ「おちあいろう」は、当時の姿がそのまま残された貴重な温泉宿と言えるでしょう。

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おちあいろうの建築美を堪能できる「文化財ツアー」

「おちあいろう」には、館内に散見する登録有形文化財を見学できる「文化財ツアー」があります。明治時代から続く歴史的エピソードとともに、職人の卓越した伝統技術による建築美を堪能できます。本館は黒柿や紫檀等の銘木奇木を用いた格調を重んじたつくり、眠雲亭は数寄屋づくりの趣にまとめられ、明るく柔らかな風情のつくりです。

おちあいろう
黒柿や紫檀等の銘木奇木を用いた格調を重んじたつくり


館主が文化財ツアーを始めようと思ったきっかけは「旅館はショールームである」という考え方にありました。現在の建物が建てられた1933年から1937年の頃は、昭和恐慌が起こってまもなくのことでした。当時の館主は私財を投じて伊豆に暮らす職人たちの生活を守るため、公共事業的な意味合いを込めた設備投資を行なったのではないかと言われています。職人は館主の気持ちに応えるべく最大限力を発揮し、この旅館を訪れたお客様がその巧みな職人技を見る。そしてそれをきっかけに職人たちが、さらに次の仕事のオファーをもらうというような、まさに現代のショールーム的建築だったのではないかと考えられています。欄間のデザインや障子の桟の面取り、曇りガラスで隠された桔梗の透かし彫りなどには、当時の職人の魂が感じられます。このように、館主が職人の魂を伝えるのがこの旅館の役目の1つであることに気づいたことがきっかけです。

おちあいろう


また、建築の専門知識のあるお客様が訪れた際に、館内に施されている細工がいかに素晴らしいかを逆に従業員に解説してくれたそうです。それからこの旅館のスタッフ一同、「これが落合楼の特徴なのだから、これをお客様に伝えていかなければならない」という思いが芽生え、文化財見学ツアーを始めることになりました。

おちあいろう


文化財見学ツアーでは、「お掃除が大変そう」、「建物の維持管理が大変そう」という言葉をよくお客様から言われるそうです。実際のところ、登録有形文化財に指定されていても、国や自治体から維持管理費の補助は一切ありません。このような文化財たちはお客様のおかげで守られており、1軒でも多くの文化財に足を運んでもらうことこそが、その場所を守り、日本の文化を守ることに繋がるということをお客様への感謝の気持ちとともに伝えています。

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歴史漂う和の風情を感じられる、それぞれ趣向の異なる客室

おちあいろう


「おちあいろう」の客室は本館と眠雲亭に分かれていて、趣向が異なる14の客室があります。全客室それぞれに特徴があり、そのお部屋ならではの和の趣を感じられるでしょう。各室に備えられた組子細工の障子は、職人手作りの逸品です。部屋の随所で当時の職人の技術が生かされた品々を見ることができます。
そしてバスルームや洗面台など、水回りは全てモダンなつくりにリニューアルされました。洗面台は現代に使いやすい2口で用意され、シャワーや浴槽の温度調節機能がある客室もあります。

おちあいろう
客室「露草」:金運・幸運を集める意の「投網」と、子孫・商売繁栄を表す「富士山」の組子細工


本館の各客室は床の間と床脇の棚が備えられ、部屋によっては付け書院が設けられています。特に床柱(とこばしら)や床框(とこがまち)には黒柿や紫檀の銘木を充て黒漆を塗るなど、伝統と格式を重んじたつくりの客室になっているのが特徴です。また、当時の職人の技術が光る「組子細工」が各客室に備わっており、例えば「露草」という客室は金運・幸運を集める意の「投網」と、子孫・商売繁栄を表す「富士山」の組子細工が目を引く縁起の良い客室です。広縁からの景色は部屋によって異なり、創業当時から育つ立派な樹木が印象的な日本庭園、または天城山系を源流に持つ狩野川の眺めが広がります。

客室「桐壺」:宝石のようなステンドグラスや権威の象徴とされる桐の文様が透かし彫りされた欄間


眠雲亭の客室は、本館が格調を重んじたつくりなのに比べて、数寄屋づくりの趣が特徴です。また、それぞれの客室は源氏物語の各巻から名付けられ、欄間にはそれをモチーフにした模様が桐板に透し彫りにされています。例えば「桐壺」という客室は、宝石のようなステンドグラスや権威の象徴とされる桐の文様が透かし彫りされた欄間で、気品溢れる客室になっています。広縁からは創業当時から育てられた木々が神秘的な日本庭園の眺めが広がります。

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サウナシュランに選ばれた2種類のサウナでととのう

おちあいろう


お部屋で一息ついたら、次は温泉施設へ。ここ天城湯ケ島温泉ならではの硫酸塩泉は保湿効果が高いことから、「美肌の湯」とも言われています。伊豆の大自然に囲まれた温泉とサウナで、日々の溜まった疲れを芯から癒やしてみてはいかがでしょうか。

おちあいろう
天狗サウナ


「天狗の湯」では、伊豆の山々と狩野川を望める露天風呂と湯けむりに包まれた洞窟風呂を楽しむことできます。天狗も入ったと言われている、竹垣で囲まれた露天風呂は常に新鮮なお湯が湧き出る源泉掛け流し。洞窟風呂では不思議な風情を感じることでしょう。また、なんといっても「天狗サウナ」が有名。温泉が流れ込むつくりで保温効果が高く、狩野川の眺めや壁一面に敷き詰められたヒノキの香りを楽しめるのが特徴です。サウナシュランにも2019・2020と連続で選ばれています。

おちあいろう
茶室サウナ


「月の湯」には木漏れ日が差し込むゆったりとした空間の内風呂があります。そして1番の魅力は茶室を思わせる風情のある「茶室サウナ」。四季を感じられる通路の先に併設したサウナは、業界第一人者の松尾大氏によって手がけられたもので、サウナ好きの間でも話題になっています。こちらも「天狗サウナ」と同様にサウナシュラン2019・2020と連続で選出されました。茶室でととのい、天然の川の水で火照った体をクールダウンし、天城の新鮮な空気で外気浴をしてととのう。これぞ究極のリラックス体験です。

おちあいろう


「星の湯」では、自然に抱かれた広々とした露天風呂を貸し切りで利用することができます。渓流の音を聴きながら贅沢なひとときを過ごすことができるでしょう。

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伊豆の旬の味覚を堪能する料理

おちあいろう


お食事は伊豆の山と海の新鮮な食材を素材本来の旨味を生かした料理で味わえます。四季でお品書きが異なり、その季節の旬の食材を地元から取り寄せています。1つ1つ手をかけて丁寧に作り上げる新鮮な料理を思う存分堪能できるでしょう。また、料理を運んでくれる女将との会話が楽しく、お腹も心も満たされます。

おちあいろう


春料理では草木の芽吹く季節ということもあって、筍や山菜などの食材を楽しむことができます。「筍の炭火焼きとたたき木の芽」、「たらの芽のフライ」などの逸品がテーブルにならびます。
次に夏料理では夏鮎や夏野菜といった旬の素材をふんだんに使った料理を楽しめるでしょう。暑い季節にぴったりな、栄養満点の料理です。「鮎の塩焼き」や「富士山岡村牛のすきしゃぶ」はもう絶品です。

おちあいろう


続いて、収穫の秋。食材の宝庫となる季節です。秋料理では伊豆ならではの天城軍鶏や山菜など、旬の食材をふんだんに使った素材本来の旨みを味わうことができます。「あまごの原木椎茸巻」、「天城軍鶏のしゃぶしゃぶ」などの料理を楽しめるでしょう。
冬は凛とした空気に包まれます。冬料理では冬猪や鹿など、この時期により深みを増す狩猟肉で自然の恵みを堪能できるでしょう。「伊豆鹿ロースの胡桃だれ」、「猪ひれかつ」といった料理が味わい深いこと間違いなしです。

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歴史情緒と心地よいおもてなしが、贅沢なひとときを創造する

おちあいろう


「おちあいろう」はチェックイン、チェックアウトの際に思わず「ただいま」、「行ってきます」と言いたくなるようなアットホームなおもてなしが魅力です。実際にチェックアウトの際に、そのまま次回の予約を済ませる方もいるようです。修善寺に旅行に来た際は、「おちあいろう」で実家に帰ってきたかのような安らぎと居心地の良さを実感する、極上の宿泊体験をしてみてはいかがでしょうか。

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Go with Relux 抽選で無料宿泊があたる

おちあいろう


Reluxでは、日常では味わえない特別な体験を、毎月異なるテーマでご紹介する「Go with Relux」キャンペーンを実施中。11月のテーマは『「思う存分」リフレッシュできる旅』。抽選で1組2名さまに「おちあいろう」の無料宿泊が当たります。
あなたもReluxと一緒に、未体験に出会う旅に出ませんか。

応募期間:〜2021年10月31日(日)
宿泊期間:2021年11月11日(木)〜12月27日(月)チェックアウトまで
宿泊日数:1泊2日
当選組数:2名1組

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