最終更新日時2024/10/14
明治時代以降、造船・軍港の町として発展した佐世保。現在も海上自衛隊の基地があることで知られています。また、九十九島の絶景や隠れキリシタンの島があることでも有名な町です。今回はそんな佐世保で歴史と自然を堪能できるおすすめの観光スポットを紹介します。
目次
1.九十九島パールシーリゾート
出典:PIXTA
佐世保湾の外側から北へ平戸までの海域「九十九島」。複雑に入り組んだリアス海岸と、島々が織りなす美しい自然が広がっています。ほぼ全エリアが「西海国立公園」に指定されており、島の密度は日本一と言われています。九十九島の自然や動物たちを堪能できるのがここ「九十九島パールシーリゾート」です。
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九十九島の自然を堪能できる「九十九島遊覧船」や、九十九島の海をそのまま切り取ったかのような「九十九島水族館」、九十九島の自然と動物の共存がみられる「九十九島動物園」などがあります。九十九島を満喫できる施設が多くあるため、ご家族や友達同士で一日中楽しんでみてはいかがでしょうか。
名称 | 九十九島パールシーリゾート |
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住所 | 長崎県佐世保市鹿子前町1008 |
電話番号 | 0956-28-4187 |
サイト | https://pearlsea.jp/ |
2.西海橋
出典:PIXTA
佐世保市と西彼半島を結ぶ「西海橋」。この橋からは、日本三大急潮のひとつ針尾瀬戸の急流とうず潮を見ることができます。春の大潮の潮流はとても壮観で、毎年「観潮会」が開催されています。また、西海橋周辺の公園は、桜の名所としても知られており、約1,500本の桜が咲き誇ります。
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西海橋は1955年に完成しました。橋の建設計画自体は戦前の頃から始まりましたが、太平洋戦争の影響で一時中断。アメリカ占領時代にアメリカ側の資金提供により建設が再開されました。あの有名な東京タワーと同じく昭和30年代の建築物として知られており、映画「ゴジラ」にも出演しました。2006年に完成した新西海橋とともに無料で通れますので、橋からの絶景を楽しんでください。
名称 | 西海橋 |
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住所 | 長崎県佐世保市針尾東町2678 |
3.展海峰
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佐世保の展望台で人気の「展海峰」展望台からは、九十九島が一望できます。展望台の下に広がる公園には、春は菜の花、秋はコスモスが咲き誇り大勢の人でにぎわっています。絶景が見られるため、撮影スポットとしても評判です。
名称 | 展海峰 |
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住所 | 長崎県佐世保市下船越町399 |
4.カトリック三浦町教会
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佐世保市を代表する建築物「カトリック三浦町教会」。佐世保駅から徒歩5分の場所にあり、ステンドグラスが素敵な教会です。
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カトリック三浦町教会は1931年に完成しましたが、それから10年後の太平洋戦争の渦に巻き込まれることになりました。軍部の指示によってコールタールという物質で覆われ、本来の白い姿から一転真っ黒になりました。空襲により佐世保市街はほとんど焼け野原と化してしまいましたが、三浦町教会は奇跡的に焼失を免れました。また、コールタールは戦後に剥ぎ取られ、元の白い教会に戻っています。
名称 | カトリック三浦町教会 |
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住所 | 長崎県佐世保市三浦町4−25 |
電話番号 | 0956-22-5701 |
サイト | https://www.nagasaki-tabinet.com/junrei/60987 |
5.佐世保港
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軍港として栄えた「佐世保港」。港の近くにはカフェやショッピングモールがあるため、多くの人で賑っています。周辺には旧海軍凱旋記念館や、午前3時から始まる佐世保朝市などもあります。
名称 | 佐世保港 |
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住所 | 長崎県佐世保市 |
6.針尾送信所
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国の重要文化財でもある「針尾送信所」。高さ136mもある3本の塔の中心に送信所である建物が遠くからでもよく見えます。開戦の暗号文「ニイタカヤマノボレ」を送信したと言われている場所です。
名称 | 針尾送信所 |
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住所 | 長崎県佐世保市針尾中町 |
7.船越展望所
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九十九島パールシーリゾートから、車で約3分という場所にある「船越展望所」。「船越展望台」は、九十九島を眺める展望台の中でも標高が一番低いため、九十九島の絶景をより近くで見られるスポットとして有名です。
名称 | 船越展望所 |
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住所 | 長崎県佐世保市船越町147 |
8.九十九島水族館 海きらら
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九十九島の海にすむ生物たちを展示する水族館「九十九島水族館 海きらら」。日本国内から絶滅寸前の生きた化石といわれるカブトガニやアオウミガメなど、貴重な生き物を見ることができます。また、イルカのショータイムや水族館の裏側を楽しめる「水族館ミステリーツアー」などもおすすめです。
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海きららは、多種多様なクラゲを展示しているスポットでもあります。館内でクラゲを見られるのは、クラゲシンフォニードームとクラゲ研究室です。中にはキヨヒメクラゲやワタゲクラゲのような、世界的に貴重なクラゲも見ることができます。
名称 | 九十九島水族館 海きらら |
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住所 | 長崎県佐世保市鹿子前町1008番地 |
話番号 | 0956-28-4187 |
営業時間 | 3月〜10月9:00〜18:00(最終入館17:30) 11月〜2月9:00〜17:00(最終入館16:30) |
定休日 | 年中無休 |
サイト | https://umikirara.jp/ |
9.倉島岸壁海上自衛隊艦艇
出典:PIXTA
土・日・祝日には、佐世保の海上自衛隊の一般公開がされています。佐世保駅からも歩いて行けるので立ち寄りにもおすすめ。公開艦艇は、期間によって違いますので、随時公式サイトを確認してみてください。
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このイベントでは、「一般人でも艦内に実際に入れる」特別な体験ができます。また、実際に日本に住んでいる人しか入れないため、外国から来た人は日本国籍を持っていないと入場不可能。非日常的な体験をしたい、海上自衛隊について知りたいという方にはおすすめの場所です。
名称 | 倉島岸壁海上自衛隊艦艇 |
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住所 | 長崎県佐世保市平瀬町18番地 |
電話番号 | (0956)23-7111 |
サイト | https://www.mod.go.jp/msdf/sasebo/2_pr/1_kurasima/index.html |
10.長崎バイオパーク
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自然界の調和の在り方、その尊さを学べる動物園「長崎バイオパーク」。動物たちが自由に暮らす姿を見ることができます。また、えさやりなどのふれあい体験も充実しています。
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飼育されている動物は約200種2,000匹。その中でも人気なのがカピバラです。冬には露天風呂に入るカピバラが見られます。温かいお湯に入り、気持ちよさそうにしているカピバラの顔に癒されると評判です。
名称 | 長崎バイオパーク |
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住所 | 長崎県西海市西彼町中山郷2291-1 |
営業時間 | 10:00~17:00(年中無休) |
サイト | http://www.biopark.co.jp/ |
11.西海国立公園
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九州西北部に位置する「西海国立公園」は、九十九島や五島列島など、大小400の島々からなる国立公園です。火山や波の浸食など、自然の力によりできた独特の地形は荒々しくも、その環境下だからこそ育った多種多様な生物たちが生息しています。
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景観や生き物だけでなく、キリシタン信仰や佐世保鎮守府にまつわる遺構が点在しているのも、こちらのスポットの特徴。見どころのひとつが、旧野首教会です。現在は無人島となった野崎島にあり、世界遺産候補と言われています。
名称 | 西海国立公園 |
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住所 | 長崎県佐世保市鹿子前町1301 |
サイト | https://www.env.go.jp/park/saikai/ |
12.弓張岳
出典:PIXTA
標高364mの「弓張岳」は、佐世保駅から車で10分ほどの場所にある山です。最大の特徴は、五島灘や九十九島を一望できる、その眺め。大正時代から、周辺道路や展望台が整備され、かつては皇太子時代の昭和天皇が訪れるなど、多くの見物客で賑わいました。
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昭和に入り、戦争のための軍用道路や弾薬庫、高角砲の建設が行われました。ですが、戦後は西海国立公園の指定に伴い、周辺は徐々に以前の観光地としての姿を取り戻しました。また、周辺にはホテルがオープンし、春には桜の名所ともなっています。
名称 | 弓張岳 |
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住所 | 長崎県佐世保市小野町 |
13.西海橋公園
出典:PIXTA
日本三大急潮のひとつ、針尾瀬戸は長崎県の針尾島と西彼杵半島の間にある水域です。1955年には針尾瀬戸に2本の橋が架けられ、橋の傍には公園が整備されました。それが「西海橋公園」です。桜の名所としても知られています。
出典:PIXTA
公園内にはアスレチックなど遊具が充実しているので、子供連れにもおすすめ。また、うずしおが見られることも特徴で、春にはうず潮まつりというイベントも開催されます。
名称 | 西海橋公園 |
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住所 | 長崎県佐世保市針尾東町2678 |
サイト | http://saikaibashi.com/ |
14.黒島
出典:PIXTA
南蛮船の寄港地であったため、長崎県では集中的にキリスト教の宣教活動が活発に行われていました。しかし、江戸幕府はキリスト教を禁教とし、弾圧しました。その際に隠れキリシタンの島として使われていたのが「黒島」です。
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現在でも、島民の約8割がキリスト教徒と言われる「黒島」。島内最大の見どころは、国の重要文化財に指定された「黒島天主堂」です。1902年に外国人神父の指導の下に建てられたレンガ造りの聖堂は、当時の人々の思いを今に伝える重要な建築物です。長崎県の歴史や文化を知りたい方は外せないスポットです。
名称 | 黒島 |
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住所 | 長崎県佐世保市黒島町 |
15.長串山公園
出典:PIXTA
「長串山公園」は、標高234mの長串山に位置する公園です。北九十九島、平戸島を一望できるロケーションにあり、眺めは抜群。公園内には100mもあるローラー滑り台やキャンプ場など、子供から大人まで楽しめる設備が充実しています。こちらの公園最大の見どころは、4月から5月に見ごろを迎える約10万本のツツジ。ピンク色のじゅうたんのような光景は必見です。
名称 | 長串山公園 |
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住所 | 長崎県佐世保市鹿町町長串174-12 |
サイト | https://www.nagushiyama.jp/ |
16.平戸大橋
出典:PIXTA
平戸島と本土をつなぐ「平戸大橋」は、平戸瀬戸に架かる吊橋です。1977年に供用が開始されました。かつては有料道路でしたが、現在は無料で開放しています。橋の下には庭園や遊具が設置された公園があり、ドライブの休憩にもおすすめです。
出典:PIXTA
最大の特徴は、真っ赤に塗られたその姿。青い海と空、赤い平戸大橋のコントラストは、平戸を代表する絶景です。また、夜にはライトアップが行われ、日中とは一味違った雰囲気になります。
名称 | 平戸大橋 |
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住所 | 長崎県平戸市田平町小手田免~岩の上町 |
17.神崎鼻
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日本本土最西の地「神崎鼻」。公園として整備されており、モニュメントや記念碑などが設置されています。一番の見どころは、目の前に広がる海の大パノラマ。五島灘から続く海の雄大な姿は必見です。天気の良い日には平戸島が見えることもあります。
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こちらのスポットを訪れた方にゲットしていただきたいのが、日本本土最西端到達証明書。小佐々支所、小佐々地区公民館、九十九島漁協など、6つの施設でもらえます。場所によっては休日でも交付してもらえるほか、現地の写真を郵送すれば家に届けてもらえるので、旅行の思い出にいかがでしょうか。
名称 | 神崎鼻 |
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住所 | 長崎県佐世保市小佐々町楠泊354-1 |
サイト | https://www.city.sasebo.lg.jp/tosiseibi/kouenk/kouzakibana.html |
美しい景色と歴史を感じる佐世保
豊かな自然にも恵まれた観光都市、佐世保。戦争時の貴重な建物や、絶景が眺められる展望台など、佐世保ならではの観光スポットを紹介しました。家族や、恋人、友達などと佐世保観光する際は、ぜひ参考にしてみてください。
TOP画像出典:PIXTA